昭和のアイドル歌謡でも知られる「赤いスイートピー」は、マメ科レンリソウ属の一年草の赤色品種です。
スイートピーには「ジャコウエンドウ(麝香豌豆)」「カオリエンドウ(香豌豆)」「ジャコウレンリソウ(麝香連理草)」などの和名が付いています。
花は蝶型で、花期は4月から6月です。
また、6月から8月頃に咲く夏咲き品種もあります。
今回は、「赤いスイートピー」の花言葉について解説します。
「赤いスイートピー」の花言葉
「門出」「別離」「勇気」「すれ違い」などがあります。
スイートピーに共通する花言葉を含みます。
別れを感じさせる言葉が含まれるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「門出」
スイートピー共通の花言葉です。
スイートピーが春に咲く事から、新たな出発をイメージした花言葉です。
実際、スイートピーは、卒業式や入学式の需要が多く、その時期が出荷のピークになる程です。
卒業する人や、結婚した友人など、新たな門出を迎える人へ贈るのに向きます。
一方、配偶者に贈ってしまうと、「門から出る」つまり「出て行け」という意味に伝わる事があるので向きません。
家を出ない子供に独り立ちを勧めるのなら合いますが、出ないのか出られないのかは、よく把握してからにしましょう。
「別離」
こちらは特に卒業式で贈られたり飾られたりする事から付いた花言葉です。
別れは過去を振り返るタイミングなので、「優しい思い出」という花言葉も付いています。
親しい相手との別れの挨拶に添え、贈るのに向く花言葉です。
特に別れる予定がない相手には、絶交の意味に伝わってしまうので合いません。
「勇気」
これが「赤いスイートピー」の花言葉です。
赤は炎に通じる情熱や勇気に喩えられやすい色です。
スイートピーの柔らかく淡いイメージが合わさった「秘めた情熱」という花言葉もあります。
心の奥の気持ちを伝える勇気という意味で、恋の告白に向きます。
困難な事にも勇気が出せる、心の熱い人に贈るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、行動出来ない人です。
「諦める勇気」などの表現もありますが、まずは進む勇気がないと使いドコロはありません。
「すれ違い」
心に情熱はあるけれど、すれ違いが続いて結局卒業の別れを迎えてしまう。
そんなイメージの花言葉です。
その後の人生を独りで踏み出す意味の、「一人旅」という花言葉も付いています。
何かと気持ちがすれ違う相手へ贈り、じっくり話し合ってみるのも良いでしょう。
「赤いスイートピー」の豆知識
「赤いスイートピー」は、1800年代頃には既に作出されていましたが、鮮やかな濃い色の「ビビアンレッド」が作られたのは2000年代になってからで、作出したのは三重県の園芸業者です。
「普通の赤」を目指して濃いピンク色品種を交配したもので、18年がかりで作り上げました。
まとめ
「赤いスイートピー」は、鮮烈で美しい花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、更に親しみが感じられるでしょう。
花を一層彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。