「かきつばた(杜若)」は、アヤメ科アヤメ属の多年草です。
日本から東シベリアにかけて分布が見られ、湿地に生育します。
花は直立した茎先に1つ咲き、紫色で中央に白か黄色の斑が入った花弁が、垂れ下がるように付きます。
今回は、「かきつばた(杜若)」の花言葉について解説します。
「かきつばた(杜若)」の花言葉
「気品」「幸運が必ず来る」「贈り物」「雄弁」などがあります。
大きなライフイベントを迎える人の幸運を祈ったり、誕生日などのプレゼントへ添えるのに向く花言葉が揃います。
「気品」
花の姿からイメージされた花言葉です。
すらりと立ち上がった茎先に付く美しい花は、姿勢も容貌も美しい人を想像させます。
しばしば比較される「アヤメ」と比べると、模様が地味ですが、それがむしろ上品なイメージを強めます。
「気品」の感じられる人へ贈り、好意を伝えるのに良いでしょう。
「幸運が必ず来る」
「かきつばた」は「燕子花」とも書きます。
これは花の色と形から「ツバメ」を連想したものです。
ツバメは春に渡って来る渡り鳥で、稲の害虫を食べる益虫でもある事から、暖かい春と実りをもたらすイメージで付いた花言葉です。
他に「幸運」という花言葉も付きます。
受験や開業など、大きなものに取り組む人へ贈るのに良いでしょう。
自分のために飾っても合います。
ナーバスな受験生の場合「幸運が必要なほど実力が足りないというのか」と噛みついてくる可能性もありますが、不安な気持ちは察してあげましょう。
勿論、受験後に無礼な態度は注意しましょう。
「贈り物」
こちらもツバメが春や実りをもたらしてくれるイメージです。
一方、アヤメ属は西洋では一括して「アイリス」として扱います。
アイリスは古代ギリシャ神話の伝令の女神「イリス」と結びつけられている事から、「贈り物」を届けるイメージでも意味が合います。
他に、「音信」「幸福はあなたのもの」「幸福」も、同じ由来です。
そのままの意味で、プレゼントへ添えるのに向きます。
逆に、プレゼントがない時に贈ると、物足りない感じになるため、簡単なものでも何か付けましょう。
言葉や気持ちがプレゼントなら、はっきり伝えましょう。
さもないと、「郵送のプレゼントが届いてないのだろうか」と不安にさせてしまいます。
「雄弁」
多くの花が群生し、集団の前で演説しているイメージから付いた花言葉です。
また女神イリスが、伝令内容を話すイメージにもなります。
必ずしも信書の形で託されたとは限らず、口頭で伝える事も多かったでしょう。
堂々として弁が立ち、説得力のある人へ贈るのに向く花言葉です。
一方口は上手いけれど、小狡いタイプの人には向きません。
堂々としている要素が必要です。
「かきつばた(杜若)」の豆知識
「かきつばた」の名前の由来は、花の汁で布を染めた事から「書付花(かきつけばな)」と呼んだものが転じたとされます。
字の「杜若」は、中国で「ヤブミョウガ」を指していたもので、かつては「アオノクマタケラン」の字に使われていたとされます。
これが、どこかで取り違えられ「かきつばた」に定着したのです。
まとめ
「かきつばた(杜若)」の花言葉は「気品」「幸運が必ず来る」「幸運」「贈り物」「音信」「幸福はあなたのもの」「幸福」「雄弁」です。
名前の由来としては「書付花」から転じたとされます。
伝えにくい気持ちも伝えてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。