「アスナロ」は、ヒノキ科「アスナロ」属の常緑の針葉樹です。
日本固有種で、本州から九州に分布し、山地に生育します。
雄花は細長く、雌花は松笠状で、花期は4月から5月です。
今回は、「アスナロ」の花言葉について解説します。
「アスナロ」の花言葉
「永遠の憧れ」「変わらない友情」「不滅」「芳香」などがあります。
いずれも良い意味で、意味が合う相手への贈り物に向きます。
「永遠の憧れ」
「アスナロ」の名前の由来として「明日にはヒノキになろうとしている木」という説があります。
これが由来になった花言葉です。
憧れている人はいるでしょうか。
あこがれは心を沸き立たせてくれます。
一方、憧れるだけでは常に背中を見るだけで、同じ場所に立てないのも確かです。
その相手の何に憧れ、どこまで辿り着けそうで、今何をやるか、という部分を理解すると、憧れとの距離が縮む可能性もあるでしょう。
憧れる映画スターへのファンレターなどへ添えるのに向く花言葉です。
一方、恋人へ贈ると、「関係を進める気ない」という意味に伝わるため、注意が必要です。
「変わらない友情」
憧れつつもヒノキと共にありたい、というイメージの花言葉です。
友情は対等の関係で成り立つものです。
そして、全く同じ人間はいません。
どこかが得意で、どこかが不得意なものです。
自分より勝る部分を尊敬し憧れつつ、自分も憧れられている、そんな友情は長く変わらず続いてくれるでしょう。
ライフイベントのタイミングで、距離が離れていく友人へ贈るのに向く花言葉です。
「不滅」
ヒノキの花言葉と共通します。
寿命が長い事が由来で、「不死」という花言葉も同じ由来です。
ヒノキに憧れ、同じところに辿り着きたいという意味でもあります。
死なない人はいませんが、未来に残る作品を作り上げる芸術家の友人へ贈るのには向く花言葉です。
「芳香」
「アスナロ」に芳香がある事から付いた花言葉です。
良い香りは人によって様々です。
一方良い香りを表す語句はあまりありません。
「○○のような香り」という喩えが出るだけで、例えば視覚における「色」ほどの、多数の言葉はありません。
もし香りに細かい言葉が定義され、それが感知出来るなら、香りによって言語のようなコミュニケーションも出来るでしょう。
香りのセンスが合う友人や恋人へ贈るのに向く花言葉です。
関係性によっては、「不快な臭い」と遠回しに言っているように伝わるので、意図は正しく伝えましょう。
「アスナロ」の豆知識
「アスナロ」の名前の語源については、「ヒノキに明日なろう」以外の異説があります。
平安時代の随筆『枕草子』に「あすはひの木」との表記があるのですが、これが「あつはひの木」の誤解か誤記ではないか、というものです。
「あつはひの木」はつまり、「厚葉ヒノキ」と漢字が当たります。
確かに葉が大きめでヒノキに似ており、意味は合います。
まとめ
「アスナロ」は、日本の風景に馴染む木ですが、馴染みすぎて気に留めないかも知れません。
花言葉を知れば、その香りにも気づけるでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。