イヌホオズキはナス科ナス属の一年草または短命な多年草です。
葉はホオズキに似ていますが、実は黒く小さい玉状がそのまま露出し、ホオズキのように萼で包まれる訳ではありません。
どちらかと言えばナスに近く見えますが、食用にはなりません。
このことから、バカナスいう名もあります。
日本では有史以前に入って来た帰化植物と考えられ、全国に分布します。
ここでは、イヌホオズキの花言葉について解説します。
「イヌホオズキ」の花言葉
「嘘」と「真実」があります。
相反する意味なので、ある程度関係が良好な相手でない限り、意図に反した悪い意味に取られやすく、人に対して使うには向かない花言葉です。
「嘘」
「嘘つき」という花言葉もあり、ほぼ同じ意味です。
バカナスという呼び名も合わせて、かなり酷い言葉です。
ですがこれは、私たち現代人の視点でしょう。
現代人がナスを作りたいと思ったら、苗を買って来れば良いだけの事です。
けれど昔は選別も曖昧な種から育てたのです。
昔の人達が、野菜を作ろうと種を植えると、ナスの葉を付けた芽が出るので、種に混ざっていた雑草の芽を間引いて、この「ナス」を育てます。
結果、出来上がった株は、ちっとも大きくならない実が付くだけです。
しかも実にも葉っぱも根も毒があって、無理矢理食べる事も難しい。
そりゃあバカの1つも付けたくなるでしょう。
人に贈るには基本的に向かない花言葉ですが、創作を趣味に持つ友人は喜ぶかも知れません。
自分に向けて使う場合は、正直すぎて損をしている場合や、セールストークが必要な仕事に就く場面など、良いように解釈して使うのが良いでしょう。
「真実」
こちらは先ほどの「嘘」と全く逆の意味になります。
花言葉を付けた人が「どちらかが当てはまるだろう」と、リスク回避で付けた訳ではありません。
何の役にも立たないと思われたイヌホオズキですが、薬としての用法があったのです。
全草を乾燥させて煎じる事で解熱・利尿作用が、生の果実を塩もみした汁が腫れ物に、焼酎漬けで疲労回復になる他、スリランカでは心臓の薬にも使うようです。
人間を害する毒かと思っていたら実は薬になる、というイメージが「真実」という花言葉に繋がります。
ですが、だからと言って、イヌホオズキの毒が危険ではないと考えるのは間違いです。
「本当は優しい人」の行動を平均すると、優しくない方に傾くのと同じです。
薬と毒の境目も結局は量です。
適量を超えた薬剤は、毒と同じです。
素人判断の利用はやめましょう。
子供の手が届くところに置くのも厳禁です。
比較的誰にでも合う花言葉ですが、会って間がない人に対しては「あなたは私の何を知っているのか」と、マイナスに取られる場合があるでしょう。
まとめ
イヌホオズキは雑草として見過ごしがちな草ですが、花言葉を知る事で興味を持って接する事が出来るでしょう。
多面的に花への興味が湧くように、花言葉を是非参考にして下さい。