「ハナタバコ」はナス科タバコ属の多年草です。
「ニコチアナ」「シュッコンタバコ(宿根煙草)」といった名で呼ばれることもあります。
名前から想像される通りタバコの仲間で、美しい花を愛でるために栽培されることからこの名が付きました。
開花期は6～10月で、赤、マゼンタ、ピンク、紫、黄色、白、緑など様々な色の花を咲かせてくれます。
また花びらは先が5つに分かれたきれいな星形をしているほか、花の根元の部分が細く長く伸びるという特性もあり、横から見るとラッパに似た形状であるという印象を受けることもあるでしょう。
花1つ1つの寿命は2日程度と短いですが、次々に開花するので長い間花を楽しむことができます。
加えて花には香りがありますが、特に夕方から宵にかけては香りが強くなります。
「ハナタバコ」の花言葉
「ハナタバコ」の花言葉は「あなたがいれば寂しくない」「孤独な愛」「私は孤独が好き」「触れ合い」「信頼」「秘密の恋」「援助」「保護」などです。
これらの花言葉はタバコと共通のものであり、その多くが嗜好品としてのタバコから来ています。
とはいえ皆でワイワイタバコを楽しむというよりは、一人で空を眺めながらタバコを嗜むイメージのものが多めであると言えるでしょう。
また「援助」「保護」は世界各国でタバコ産業が保護・規制の対象となってきたことから来ている可能性があります。
ちなみに「ハナタバコ」の流通もかつては規制されていました。
「ハナタバコ」の豆知識
「ハナタバコ」は日当たりが良く、乾燥した場所を好みます。
暑さには強い一方、寒さにはあまり強くないので日本での越冬は難しく、日本では一年草のように扱われます。
また花が雨に打たれると色あせてしまう恐れがあるため、雨よけができるとベストです。
とはいえ基本的には生命力の強い種であり、環境さえ整えてやればあまり手はかかりません。
なおタバコの仲間であるため、日本においては1985年にたばこ専売法が改正されるまで個人が自由に栽培することはできませんでした。
今では観賞用に栽培するだけなら問題ありませんが、本種から嗜好品のタバコを作ることは違法なのでご注意を。
なおニコチンを含むので、素手で触ると人によってはかぶれの原因になることがあります。
また間違っても口に入れてはいけません。
まとめ
「ハナタバコ」は観賞用に栽培されるタバコの仲間です。
花はユニークな形をしているうえ、カラーバリエーションも豊富で私たちの目をよく楽しませてくれます。
花言葉は「あなたがいれば寂しくない」「孤独な愛」「私は孤独が好き」「触れ合い」「信頼」「秘密の恋」「援助」「保護」など。
これらは植物のタバコと共通のものであり、またその多くが嗜好品としてのタバコから来ています。
