甘酸っぱくおいしい「リンゴ(林檎)」は、バラ科「リンゴ」属の落葉樹、またはその果実です。
原産はアジア西部の北コーカサス地方と考えられており、古くから果樹として世界各地で栽培されています。
花は白い花弁を5枚つけ、花期は4月から5月、果実の収穫期は品種によりばらつきますが、概ね8月から11月頃です。
今回は、「リンゴ」の花言葉について解説します。
「リンゴ(林檎)」の花言葉
「優先」「選択」が、「リンゴ」全般の花言葉です。
「リンゴ」の花言葉は比較的良い意味が揃っていますが、悪い意味も多少含まれるため、人へ贈る時は意図を明らかにしましょう。
「優先」
「リンゴ」は、果実に先んじて咲く花も美しく鑑賞価値があるところから付いた花言葉です。
会員優先の値付けやセールがあるスーパーマーケットのシンボルなどに使えます。
「選択」
「リンゴ」には様々な物語がありますが、これは「パリスの審判」と呼ばれる古代ギリシャ神話上のエピソードから付いた花言葉です。
とある神々が参加した宴席に、招待に漏れた不和の女神「エリス」が、腹いせで「黄金のリンゴ」を投げ込みました。
その「黄金のリンゴ」には、「最も美しい女神へ」と書かれていた事から、女神達は「これは自分にこそ相応しい」と対立しました。
この時、利害関係のない第三者の審判役として選ばれたのが羊飼いの「パリス」でした。
そして彼の選択が、「トロイア戦争」へ発展していくのです。
同じ由来で「好み」という花言葉もあります。
選択式のアンケートのデザインに向きます。
人生に重要な選択となる、大学のガイドブックや就職情報誌にも良いでしょう。
「リンゴ(林檎)」の部分別花言葉
「リンゴ」には、樹木と果実にも花言葉が付いているので、見ていきましょう。
「リンゴ(林檎)」の樹の花言葉
「名誉」といいます。
美しい花や果実を実らせ、世界中で愛され讃えられている事から付いた花言葉です。
大きな功績を果たした人へ贈ったり、記念樹として植えるのに向きます。
教え子が大きな業績を上げた人にも良いでしょう。
「リンゴ(林檎)」の果実の花言葉
「誘惑」「後悔」です。
これは旧約聖書のエピソードに由来する花言葉です。
神様が最初の人間「アダム」、続いて「イヴ」を作り、「エデンの園」で暮らさせました。
そこにあるたった1つのルールは、「知恵の実」を食べてはいけない、というものです。
ところが、蛇がイヴを誘惑し、結局2人は知恵の実を食べてしまいました。
これを見た神様は、2人を追放し、蛇は手足を奪われました。
2人は、後悔しましたがもう遅く、人間は労働と死という苦しみから逃れられなくなったのです。
知恵の実が何であるかというのは諸説ありますが、「リンゴ」の果実とするのが多数派です。
賭け事や許されざる恋などで、困った事になりそうな人へ、忠告の意味で贈るのに向きます。
まとめ
「リンゴ」は人間との付き合いが長い植物ですが、有り触れすぎて深く考える事も少ないでしょう。
花言葉を知れば、改めて「リンゴ」の魅力にも気づけるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。