「ヤブガラシ(藪枯らし)」はブドウ科「ヤブガラシ」属の蔓性の多年草です。
インド以東、南はオーストラリアにまで分布し、国内では全域で見られます。
地表の蔓も地下茎も伸び広がります。
花は直径5mm程で薄緑色、雄しべと花弁が落ちた後は、雌しべと蜜のある花盤が残り、蜂などにより受粉する虫媒花です。
花期は6月から8月です。
今回は、「ヤブガラシ」の花言葉について解説します。
「ヤブガラシ(藪枯らし)」の花言葉
「積極性のある」「攻撃性に富んだ」「不倫」といいます。
名前も併せ、あまり良くないイメージの花言葉が含まれ、贈り物などにはし辛い植物です。
一方、創作のキャラクタ描写などには利用しやすいでしょう。
「積極性のある」
「ヤブガラシ」は繁殖力旺盛で、多少抜いても地下茎が残っていれば、またぐいぐい蔓を伸ばし、草木を覆っていきます。
放置すれば、藪1つがすっかり枯れてしまうというのが、名前の由来です。
そんな様子から付いた花言葉です。
恋や仕事、趣味など、何事にも積極的に取り組む人へ贈るのに向きます。
消極的で後悔するが多い時、「ヤブガラシ」をスマホの待ち受けにして、少しだけ見倣ってみるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、相手の事を何も考えず、どんどん物事を進める人です。
こうなってしまうと、積極的というよりも「傍若無人」です。
「攻撃性に富んだ」
藪を枯らす程に蔓が伸び広がるというイメージから付いた花言葉です。
2017年の研究によれば、「ヤブガラシ」は同種と他種をシュウ酸化合物の量で見分け、他種を選んで巻き付く性質があり、「自他識別システム」の存在が示唆されています。
意図して他種ばかりに絡みつく攻撃的な性質という事で、花言葉に合います。
人間関係で攻撃的な人とはコミュニケーションが成立しないため、贈り物には向きません。
但し、スポーツのプレイスタイルなどの意味なら、問題ありません。
また、効果が高い殺虫剤の商品イメージにも使えます。
「不倫」
「ヤブガラシ」の花が、自分の雄しべを落とした後、雌しべだけを残し、蜜で虫を呼び他の雄しべの花粉で受粉する様子から付いた花言葉です。
実際には自家受粉を防ぎ、種の多様性を維持するためで、失礼な花言葉ではあります。
不倫は犯罪ではありませんが、必ず傷つく人が出る悪い意味の言葉で、現実の人へ贈るには向きません。
創作で、文化人気取りのキャラクタイメージなどに使う事はできます。
まとめ
「ヤブガラシ」はパワフルで厄介な雑草として扱われる事が多い植物です。
花言葉を知り、知識を増やせば、その生態を興味深く観察する事も出来るでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。