「無憂樹(ムユウジュ)」は、マメ科サラカ属の常緑樹です。
インド原産で、現地では街路樹などにされますが、日本の寒さには耐えられず、温室栽培になります。
まとまって咲きく花は黄色から橙色で、花弁のように見えるのは萼です。
仏教の「三大聖樹」とされており、この木の下で「釈迦」が生まれたとされています。
他の2樹は、悟りを開いた時にあった「インドボダイジュ(印度菩提樹)」と、亡くなったところにあった「サラソウジュ(沙羅双樹)」です。
今回は「無憂樹(ムユウジュ)」の花言葉について、解説します。
「無憂樹(ムユウジュ)」の花言葉
「誕生」「幸福」「憂いを無くす」といいます。
良い意味の言葉が揃うため、意味が合う相手への贈り物に向きます。
一方、非常に辛い状況にある人に贈ると場違いになり、合いません。
元気付けたいなら、まずは寄り添い共感するところからです。
「誕生」
「ムユウジュ」が、釈迦が生まれた場所に生えていた事から付いた花言葉です。
伝説によれば、釈迦の母親の「マーヤー」は、出産のために里帰りする途中、ルンビニ村でひと休みしました。
村の花園にある「ムユウジュ」の下にいたところ産気づき、脇の下から釈迦を出産した、というものです。
妊娠中の相手へ贈り、無事な誕生を願ったり、誕生後祝うのに向きます。
生花は手に入れにくい上、香りがあるため、妊娠中の相手に贈る時は画像にしておいた方が良いでしょう。
「幸福」
「ムユウジュ」は、インドでは縁起の良い樹木とされており、恋愛や結婚、出産に良い結果をもたらす「幸福の木」とされている事から付いた花言葉です。
「幸福」は、状態や出来事ではなく結果に対する感情なので、誰にとっても良い言葉です。
幸せな人にはそれが続くように、不幸な人にはそれが改善するように、と、伝え方次第でどちらにも合います。
「憂いを無くす」
「ムユウジュ」の名前からそのまま連想された花言葉です。
辛い事があり気分が落ち込んでいる親しい人を慰める贈り物になります。
「憂いを祓う玉箒」とはお酒の比喩ですから、居酒屋のディスプレイにも良いでしょう。
一方、本当に深刻に悩んだり落ち込んでいる人には向きません。
浅い関係なら互いに社交辞令として流すので問題ありませんが、親しい間柄ほど注意が必要です。
本人の中で、気分が上向いていないと、無責任な励ましとして、拒絶されるだけです。
まずは共感の姿勢で、相手の相談に乗るところから始めましょう。
まとめ
「ムユウジュ」は仏教の聖樹であり、花言葉は、「誕生」「幸福」「憂いを無くす」です。
良い意味の花言葉ですが、相手の状況に立ち入る場合は、気持ちに寄り添う心がけが大切です。