カイザイクはキク科カイザイク属の一年草です。
学名のAmmobium alatum R. Brからアンモビウムと呼ばれたり、漢字で貝細工と表記されたりすることもあります。
名前の由来は花びらのように見える部分が貝細工のようにキラキラ光ることから。
実は正確な意味での花は中央の黄色い部分だけであり、花びらに見える部分は総苞片(そうほうへん)と呼ばれる、葉が変化してできたものです。
乾燥させてもその鮮やかさを失わないため、ドライフラワーとしても人気があります。
開花期は主に5~7月で、花の色は白です。
「カイザイク」の花言葉
カイザイクの花言葉は「不変の誓い」「飛躍」です。
「不変の誓い」は乾燥させても花がその美しさを失わないことから与えられました。
「飛躍」は茎から羽や魚のヒレに似たものが生えることから。
余談ですが英語名のwinged everlasting(翼ある永遠)はこの性質から来ています。
「カイザイク」の豆知識
キク科ムギワラギク属の帝王貝細工(ヘリクリサム)が「カイザイク」と呼ばれることがあり、注意が必要です。
花の形が似ているうえ、どちらもドライフラワーとして人気なのでしばしば混同されますが、当然キク科カイザイク属のカイザイクとは別物。
混同を避けたいなら「アンモビウム」の名前で探してみると良いでしょう。
ちなみに帝王貝細工との主な違いは花の大きさや色。
名前からイメージされる通り帝王貝細工の方が花が大きく、カラーバリエーションも赤、ピンク、オレンジ、イエロー、マゼンタ、白など非常に豊富です。
余談ですがカイザイクは寒さに強く暑さには弱い一方、帝王貝細工は寒さや暑さに弱く、多年草でありながら日本の冬を越すことができないという違いもあります。
まとめ
カイザイクはドライフラワーとして人気のある花の一種です。
その学名からアンモビウムと呼ばれることもあります。
貝細工のようにキラリと光る花びらは、実は葉が変化してできたもの。
花言葉は乾燥させても花の色が変わらないことから「不変の誓い」、加えてその独特な茎の様子から「飛躍」が割り当てられています。
市場ではしばしば帝王貝細工(ヘリクリサム)と混同されますのでご注意を。
カイザイクの花は白色のもののみであるという点、帝王貝細工の花と比べると小さいという点で見分けられます。