「私を愛して」という花言葉の花は、恋人や配偶者への愛情表現や、恋の告白に向きます。
一方、愛は双方向のもので、求めるだけでは枯渇します。
従って、この花言葉はあなたが十分愛情表現している事が前提の言葉です。
相手の事をよく考え、好みに合う花を選べば、それも愛情表現の1つになるでしょう。
「私を愛して」の花言葉を持つ花
「私を愛して」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「チグリジア(トラユリ)」
アヤメ科トラユリ属の多年草です。
花弁6枚で、内側3枚がごく小さく、外側3枚が大きく、全体としては三角形か「三菱」に見えます。
花色は白から赤、赤から黄色で、内側に豹柄があり、これが「虎」の語源になっています。
かつて豹は、虎と混同されていたのです。
「私を愛して」という花言葉は、「チグリジア」が群れずに咲きながら、美しい花で注意を惹いている様子から付いたものです。
他に「私を助けて」「誇らしく想う」「鮮やかな場面」と、方向性の違う花言葉が混じるため、贈る時はカードなどで意図を明らかにしましょう。
「私を愛して」と似た意味の花言葉を持つ花
「私を愛して」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「黄色いスイセン」
ヒガンバナ科スイセン属の黄花品種です。
水辺を好み、6枚の花弁の内側にラッパ状の副花冠を持ちます。
「私の愛に応えて」という「私を愛して」に非常に似た花言葉が付いています。
これは、古代ギリシャ神話に由来があります。
ある時、野で花を摘んでいた女神「ペルセポネ」に、冥界の王「ハデス」が一目惚れし、連れ去りました。
その現場に落ちていたのが「黄色いスイセン」だったのです。
このハデスの行動を、不器用さ故と解釈したのが「私の愛に応えて」という花言葉です。
他の花言葉は「自惚れ」「エゴイズム」「片思い」「気高さ」「神秘」などで、由来が違う悪い言葉も混じるため、贈る時はどの花言葉かはっきり伝えましょう。
「ハナミズキ(花水木)」
ミズキ科ミズキ属の落葉樹です。
小花がまとまって付き、その周りに花弁のような総苞片が生え、全体として1つの花に見えます。
花色は白とピンクで、白にはピンク、ピンクには白のポイントが入ります。
日本からアメリカに「サクラ(桜)」を寄贈したお礼として贈られたというエピソードから、「返礼」という花言葉があり、その派生で「私の想いを受け止めて」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「華やかな恋」「私があなたに関心がないとでも?」「逆境にも耐える愛」「耐久性」「公平にする」など、愛情を伝える花言葉が多めに付きます。
「パンジー(三色菫)」
スミレ科スミレ属の多年草です。
花色は白から赤、赤から黄色、青、黒、複色で、真ん中に黒い色が入る事もあります。
俯きがちな花の姿から「物思い」という花言葉が付きますが、これを片思いに胸を痛める様子と解釈したのが「私を想って」という「私を愛して」に近い花言葉です。
他の花言葉は「思い出」「陽気さ」「心の平和」「遠慮」「愛の使者」「純愛」「片思い」などで、少々遠慮がちながら、素直な恋心を伝える贈り物になるでしょう。
まとめ
「私を愛して」という花言葉を持つ花は「チグリジア」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「黄色いスイセン」「ハナミズキ」「パンジー」などがあります。
一方的な花言葉のようですが、よく相手を考え選んだ花は、愛情表現の1つになるでしょう。