服従とは他の人や組織に従うことを指す言葉ですが、権力や暴力などによって無理矢理従わせるというニュアンスが含まれることがあります。
よってどちらかといえばネガティブ寄りの花言葉であり、特にギフトに使うには非常に難しい花言葉だといえるでしょう。
しかし軍隊や企業などにおいて服従とそれがもたらす規律は、組織が正しく十全に力を発揮するにはなくてはならないもの。
また目上や年上の人との人間関係において、ある程度の服従はスムーズなコミュニケーションのために必要となることが多いでしょう。
「服従」の花言葉を持つ花
「服従」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「トネリコ」
トネリコはモクセイ科トネリコ属の木です。
仲間であるシマトネリコやセイヨウトネリコと共に庭木や木材などとして利用されます。
仲間たちとの主な違いは日本原産である点。
ただし現在では、日本においても何かと扱いやすいシマトネリコの方がメジャーです。
花言葉は「服従」「高潔」「思慮分別」など。
これらは北欧神話においてトネリコは海を従え、水に関する災いから人々を守る力がある、病気や悪魔、ヘビなどを追い払う力があるとされていることからきています。
とはいえ北欧神話に登場するトネリコは、基本的にはセイヨウトネリコのことであると考えるべきでしょう。
「イトジャシン」
イトジャシンはキキョウ科ホタルブクロ属の花です。
北アメリカ原産で、ブルーベルと呼ばれることもあります。
主な開花期は6〜9月。
また別名の通り、主にスミレ色でベル型の花を咲かせます。
花言葉は「服従」「従順」「謙遜」など。
「奥ゆかしさ」などの花言葉の方が適している場面も多いでしょうが、忠誠を疑われている場面などではあえてこちらの方が良いということもあるでしょう。
「服従」と似た花言葉を持つ花
例えばベンケイソウには「信じて従う」という花言葉があります。
たいていの場合、強権的なイメージもある「服従」よりも相手との絆を感じさせるこちらの方が使いやすいでしょう。
またハーブの一種であるラムズイヤーには「あなたに従います」という花言葉が、キキョウやケマンソウ、ハナトラノオ、ヤナギなどには「従順」という花言葉があり、これらも似たように使えます。
まとめ
「服従」という花言葉を持つ花はトネリコやイトジャシンなどです。
強権的なイメージがあることからどちらかといえばネガティブ寄りの花言葉ですが、組織や社会をしっかり回すには必要なものでもあります。