「ヤクシソウ(薬師草)」は、キク科オニタビラコ属の二年草です。
インド以東のアジアに分布し、国内では北海道から九州の日当たりの良い山野に生育します。
花(頭花)は全体が黄色く大きさは1. 5cm程で、数個かたまって付きます。
花期は、9月から11月です。
今回は、薬師草の花言葉について解説します。
「ヤクシソウ(薬師草)」の花言葉
「にぎやか」「不信感」があります。
不穏な言葉が混じるため、贈る時は意味をはっきりさせて伝えましょう。
「にぎやか」
頭花がまとまって咲く事から付いた花言葉です。
薬師草が群生していると、遠目にも花がいっぱいで賑やかに見えます。
これに、近付くと1つの花に見えたものが複数咲いている事が分かります。
更に1つを拡大すると、花弁に見えたものが舌状花で、遥かに多い数の花の集まりだった事に気付くのです。
そんなところから付いた花言葉です。
黄色の日差しを思わせる明るさからも連想できるでしょう。
賑やかで元気な友人や、仲良しグループで贈り合うのに向きます。
元気な親戚の子供にも良いでしょう。
パーティーゲームのインターフェイスデザインにも使えます。
とかく孤立しがちで寂しい時、スマホの待ち受けにして気分を切り替えるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、最近声が大きくなった人です。
賑やかと褒めている場合ではなく、難聴の可能性があるので受診を勧めるべきです。
「不信感」
キク科の黄色い花は有り触れていますが、種類の見分けが付きにくいものです。
これが本当に「ヤクシソウ」か、それとも「オニタビラコ」か、「イワニガナ」か、どうも信用ならないという意味で付いた花言葉です。
また、黄色はキリスト教における裏切り者、イスカリオテのユダのイメージカラーで、絵画で記号的に用いられました。
この為、イスカリオテのユダをイメージする悪い言葉がしばしば花言葉にも表れるのです。
誰かに贈るには向かない花言葉です。
創作などで、信用ならない裏切り者のキャラクタのイメージとして使う事は出来ます。
似た花を見間違えるというギミックで、ミスリードにもなります。
この花言葉が使えそうで使えないのは、信頼を裏切った人です。
そういう人は口が上手く同情を買う為なら何でもするので、接触する時間に比例して騙される確率が増えます。
何かしようと思わず、距離を取り忘れましょう。
「ヤクシソウ(薬師草)」の豆知識
「ヤクシソウ」の語源は、薬師如来像の光背(こうはい)に葉が似ている、というものです。
光背とはいわゆる「後光」を表す仏像の後ろに作られる板状パーツです。
仏像は作者も時代も宗派も様々で、「観世音菩薩ならこれ」「薬師如来ならこれ」というように厳密な形はありません。
キク科にしては幅広で切れ目が入らない葉の形から、大まかに結びつけられたものです。
まとめ
「ヤクシソウ」は雑草扱いされがちな有り触れた花です。
花言葉を知れば、それぞれの花に興味を持ち見る事も出来るでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。