栄養豊富な野菜として知られる「モロヘイヤ」はアオイ科ツナソ属の一年草です。
中近東原産で、日本でも1980年代から栽培が始まり、現在では各地で栽培されています。
花は黄色い花弁を5枚つけて咲き、花期は9月です。
若芽を食用として採取し、茹でると独特な粘りが出ますが、クセもなく食べられます。
今回は、「モロヘイヤ」の花言葉について解説します。
「モロヘイヤ」の花言葉
「体力回復」といいます。
「モロヘイヤ」は古代エジプトでも食べられていました。
ある時、重病を患ったエジプト王が「モロヘイヤ」のスープを食べたところ、元気を取り戻したという事です。
「体力回復」という花言葉は、ここから付きました。
ただしこのエピソードは、具体的な王の名が出て来ないため、日本の昔話の「お殿様」程度の意味と考えられます。
病気を治したエピソードがあった、というよりも、モロヘイヤが栄養豊富で、食べれば元気になると認識されているからこそ出来た話と考えるべきでしょう。
モロヘイヤには、ビタミン類や食物繊維など、様々な栄養素を多く含み、アラビア語では「野菜の王様」を意味する名前も付いています。
病気した人へのお見舞いとして贈るのに向く花言葉です。
高齢の両親など、体力を付けて欲しい人にも合います。
激務で色々余裕がなくなっている時、「モロヘイヤ」を食べて自分の体調を省みるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、既に元気が有り余って、これ以上回復する余地がない人です。
また、精神的に参っている人にも、方向性が違います。
肉体面から回復させ、気分を上向かせるという作戦なら意味は合います。
他に、普通に病気になった家族にも不適切です。
まずは受診しましょう。
治療中の滋養として食べるなら合います。
「モロヘイヤ」の豆知識
「モロヘイヤ」は、「シマツナソ(縞綱麻)」という和名が付いています。
別名を「ジュート」とも呼びます。
「麻」の文字が入る通り、繊維材料としての性質があり、「インド麻」の原料の1つです。
「モロヘイヤ」には、「毒がある」という話が時折出ますが、これは熟した種子に毒素が含まれている事に因ります。
それ以外の部分や未熟な種子には含まれず、通常流通する「モロヘイヤ」に混ざる事はありません。
但し、「モロヘイヤ」には、「ホウレンソウ」などと同様、「シュウ酸」が含まれています。
生食すると結石の原因にもなるため、下ゆでして水にさらす事は必要です。
まとめ
「モロヘイヤ」はおいしく栄養豊富な野菜です。
花言葉を知り、興味を深めれば、更に多くの知見が得られるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。