世界四大街路樹にも数えられる「マロニエ」は、ムクロジ科トチノキ属の落葉樹です。
和名を「セイヨウトチノキ(西洋栃の木)」といいます。
ギリシャ北部からブルガリア原産で、ヨーロッパの温帯域に広く植栽されています。
花はピンクまたは白に赤い斑点が付き、円錐形の花穂を形成します。
花期は5月から6月です。
今回は、「マロニエ」の花言葉について解説します。
「マロニエ」の花言葉
「贅沢」「天才」「天分」「博愛」といいます。
「マロン(栗)」の語源になっている通り、果実を多く付けるイメージから付いた花言葉が含まれ、人を応援する時に向きます。
「贅沢」
「マロニエ」がたっぷり果実を付ける様子から付いた花言葉です。
「マロニエ」の果実は渋みがあり、クリやクルミほど簡単ではありませんが、手をかければ食べられます。
一方、花が豪華に積み上がるように咲く様子も、贅沢というイメージに合います。
「贅沢は敵」と言われたのは昔の事ですが、現在でもこれ見よがしの贅沢はあまり良い顔をされません。
一人の贅沢が、不作の時に全体へのしかかってくるという、日本人に深く染みついた感覚なのでしょう。
一方、贅沢しなければ絶対辿り着けない経験もあります。
これ見よがしにせず、バランス感覚を持ちながら、贅沢したいものです。
高級品を扱う店のディスプレイに向きます。
「天才」
「マロニエ」が「天からもたらされた果実」とされる事から付いた花言葉です。
一方、文化の中心であるパリの「シャンゼリゼ通り」で「マロニエ」が街路樹として使われている事も、意味が合います。
何人の天才芸術家が、「マロニエ」の下を歩いたのか、想像が膨らみます。
誰にでも才能があるといいますが、交通整理でもしないと、才能は何かしら偏るもので、何も貰えない人だっているでしょう。
だからこそ、天才は尊く、天賦の才に気付いたら、見逃さず大事に伸ばすことが重要なのです。
天才の友人へ贈り讃えるのに向く花言葉です。
子供の才能を信じ、家へ飾るのも良いでしょう。
「天分」
才能に加え、役割も与えられているというニュアンスになります。
才能がある人は、それを人類のために活かす役割で生まれて来た、そういう考え方です。
それがその人の趣向とぴったり合うのであれば、幸せな事です。
ですが、その人にとって嫌いなら、無理強いするものではありません。
もったいないと思うかも知れませんが、好きな事でなければ長くは続かないものです。
天分を活かし、実績を挙げた人へ贈り、応援するのに向く花言葉です。
「博愛」
多くの果実を付け、動物を飢えから救うイメージから付いた花言葉です。
一方、街路樹として、誰にも分け隔て無く心地よい木陰をくれる事も、意味が合います。
人間にとって、広く人を愛するのは難しい事です。
けれど、その気持ちは重要な事です。
味方以外はみんな敵と考えるより、味方は大切にし、そうでない人もゼロではない程度に愛する。
その方が、世界は柔らかく感じられるでしょう。
誰にでも愛情深く優しい人へ贈るのに向きます。
まとめ
街路樹の「マロニエ」は、特に気に掛けず通り過ぎる事もあるでしょう。
花言葉を知り、興味を深めれば、花の時期に気付き楽しむ事も出来るでしょう。
風景に色を足してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。