「フキタンポポ(蕗蒲公英)」は、キク科「フキタンポポ」属の多年草です。
ユーラシア大陸と北アフリカ原産で、日本へは明治時代に渡来しました。
花は黄色く「タンポポ」に似て見えますが、花弁(舌状花)だけではなく、内側に筒状花を持ち、構造は異なります。
花期は2月から3月です。
今回は、「フキタンポポ」の花言葉について解説します。
「フキタンポポ(蕗蒲公英)」の花言葉
「公平な裁き」といいます。
この花言葉は
「フキ」にも付いています。
フキの葉は茎の上に平らに広がり、何かを載せない限り前後左右どこにに傾く事もありません。
この姿を、司法のシンボルである天秤に見立てた花言葉です。
司法のシンボルが天秤であるのは、正しく量刑を計るというイメージで、様々な文化に共通しています。
例えばギリシャ神話の正義の女神「テミス」も、手に天秤を持ちます。
私情を交えず正しい判断が出来る友人へ贈るのに向く花言葉です。
そのまま法曹関係の仕事に従事する人にも良いでしょう。
「裁き」という言葉は少し重いので、「捌き」と洒落て、どの部位も原価販売するマグロ解体ショーの宣伝チラシにも使えます。
スマホの待ち受けにして、自分が恣意的に判断していないか省みるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、自分の気持ち1つで善悪を判断する人です。
勧めても「その言葉は正しくない」と、気分で断罪されるでしょう。
価値観が衝突して公平が定義されていない場面にも向きません。
「フキタンポポ(蕗蒲公英)」の豆知識
「フキタンポポ」の名は、葉がフキのように広く、花は花弁が細かく黄色でタンポポに似る事から付きました。
英語では「コルツフット(子馬の足)」と言い、葉の形から名付けられています。
「フキタンポポ」にはギリシャ時代から薬としての用途があり、「款冬(カントウ)」という生薬名を持ちます。
効能としては、花蕾「款冬花」には咳を鎮め、痰を切る他、利尿作用もあるとされます。
葉の「款冬葉」にも薬効が認められ、お茶として飲み咳止めにする他、煙草のように喫煙する方法もありました。
薬は量が増えればそれは毒として作用するため、素人判断の利用は避けましょう。
まとめ
「フキタンポポ」は、見慣れない組み合わせの花と葉をしていますが、実際には花の後に葉が出るため、見過ごしがちです。
花言葉を知り、興味を深めれば存在に気付き、楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。