「ハンゴンソウ(反魂草)」という花をご存じですか。
東アジア原産とするキク科キオン属の多年草で、「キク」に似た小さな花を集まって咲かせ、日本では山地の湿ったところや湿原に自生している姿を見かけます。
今回はそんな「ハンゴンソウ」の花言葉をご紹介します。
「ハンゴンソウ(反魂草)」の花言葉「正義」
「ハンゴンソウ」の花言葉ひとつめは「正義」です。
これは「ハンゴンソウ」によく似た「オオハンゴンソウ」の花言葉が流用されています。
「オオハンゴンソウ」の別名「ルドベキア」の名付け親である、スウェーデンの植物学者オロフ・ルドベック氏がとても正義感に溢れた人だったためこの花言葉となったそうです。
アメリカでは裁判官の付けるバッジも「オオハンゴンソウ」の花を模したものになっているとか。
凛とした花の姿にふさわしい花言葉です。
「ハンゴンソウ(反魂草)」の花言葉「公平」
「ハンゴンソウ(反魂草)」の花言葉ふたつめは「公平」です。
これも上記のオロフ・ルドベック氏の性格から付けられました。
「ハンゴンソウ」と「オオハンゴンソウ」は名前が似ているだけで別種の植物なのですが、共通の花言葉が与えられているものが多いようです。
ただし「ハンゴンソウ」は在来種ですが、「オオハンゴンソウ」は外来種で「特定外来生物」に指定されているため栽培や生きたままの運搬は原則できません。
「ハンゴンソウ(反魂草)」の名前の由来
「ハンゴンソウ(反魂草)」には「魂が返って来る」という由来が気になる漢字が当てられています。
これは「ハンゴンソウ」の葉が大きく手の形のように切れ込んでいて、亡くなった人の魂を手で招いているように見えるから、という説と、中国で命をよみがえらせる効果のある薬草「劉寄奴」と同一視されたためという説があります。
また「ハンコンソウ」にはコレラの下痢止めとしての薬効があると信じられ、薬として活用されていた時期もあります。
そんなところも「命をよみがえらせる」力があると信じられたのかもしれません。
まとめ
「ハンゴンソウ(反魂草)」の花期は7月から9月。
山遊びやハイキングで目にすることのできる身近な植物です。
しっかり灰汁抜きをすれば春の山菜として天ぷらやお浸しで食べることもできます。
今年の春は「ハンゴンソウ」の黄色い花を探しに野山へお出かけしてみませんか。