葉の色が鮮やかな「ハゲイトウ(葉鶏頭)」は、ヒユ科ヒユ属の一年草です。
熱帯アジア原産で、日本へは江戸時代に渡来し鑑賞用に栽培されました。
花は葉の脇に固まって咲きますが、茎と同色で目立ちません。
主に赤、黄色、緑などに色づいた葉を観賞します。
今回は、「ハゲイトウ」の花言葉について解説します。
「ハゲイトウ(葉鶏頭)」の花言葉
「不老不死」「不滅の美」「情愛」といいます。
いずれも良い言葉で、贈り物に向きます。
かなり重い意味なので、社交辞令で挨拶する程度の関わりの浅い相手には向きません。
「不老不死」
「ハゲイトウ」がカラフルな葉をつけ、長く美しさを保つところから付いた花言葉です。
不老不死は人間の手に余るので、長寿程度のイメージで構いません。
長寿を願い、両親や恩師へ贈るのに向きます。
傘寿や卒寿など、長寿のお祝で親戚が集まった場に飾るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、悪い病気などが見つかり、先の事を悪く考えている人です。
嫌味か、少なくともデリカシーはないと思われるでしょう。
「不滅の美」
昔から「ハゲイトウ」が、その美しさで人々を魅了していた事から付いた花言葉です。
「ハゲイトウ」の美しさはイギリスのエリザベス朝でも称賛されており、イギリス植物学の基礎を作ったひとりとされる植物学者「ジョン・ジェラード」は、「ハゲイトウ」の美しさを描写する事について「私の技量を超えている」と、最大級の賛辞を贈っています。
いつまでも美しさを保つ人へ贈るのに向きます。
丁寧に使えば子や孫の代まで使える漆器の宣伝イメージにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、物事は諸行無常で、壊れたり枯れたりするからこそ美しいと考える人です。
こういう人にとって、壊れない事は良い事とは限りません。
「情愛」
色づいた葉を、抑えきれないほどの愛に染まる心に喩えた花言葉です。
愛情深い人へ贈るのに向きます。
あなたが愛情を深く注ぐ、恋人や家族に贈るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、恋愛感情のない異性です。
異性間の場合、「情」にはどうしても恋愛のイメージが付き、「情け深い」という意味には解釈されません。
「ハゲイトウ(葉鶏頭)」の豆知識
「ハゲイトウ」の名前の由来は、花が同科別属の「ケイトウ(鶏頭)」の花のような質感で、葉に鑑賞価値がある事から付いたものです。
英名で「ジョセフズ・コート(ヨセフの外套)」という名がありますが、これは、「ハゲイトウ」の美しい葉を、旧約聖書に出て来る「ヤコブ(イスラエル)」が、息子の「ヨセフ」に贈った煌びやかな服に喩えた名前です。
まとめ
「ハゲイトウ」は色鮮やかで美しい植物です。
花言葉を知れば、更に興味が増し、秋の深まりと共に色が冴える変化にも気づけるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。