「ハクチョウゲ(白丁花)」はアカネ科ハクチョウゲ属の植物で、60〜100cmほどに成長する常緑低木です。
本州、四国、九州地方で見ることができ、寿命は約10年と言われていますが、比較的育てやすい植物であることから生垣や植え込み、盆栽として江戸時代頃から楽しまれています。
今回はそんな「ハクチョウゲ(白丁花)」の花言葉について詳しく解説します。
「ハクチョウゲ(白丁花)」の花言葉
「ハクチョウゲ(白丁花)」は丁子型(ラッパの形のこと)の白い花を咲かせることからこの名前がつけられました。
まれに「白鳥花」と表記されることがありますが、「ハクチョウゲ(白丁花)」は白鳥に関係がなくただの当て字です。
「ハクチョウボク(白丁木)」や「バンテイシ(満天星)」と称されることもありますが、「バンテイシ(満天星)」とは花の様子が星のような形であること、それが複数咲く樹木の姿が満天の星のように見えることからこの名前がついたそうです。
英名でもTree of a thousand stars(千の星の木)とも呼ばれることからも、その花を知らない人でも想像がつきやすいですね。
この「ハクチョウゲ(白丁花)の花言葉は「純愛」です。
次にこの「純愛」という花言葉について由来などを解説します。
「ハクチョウゲ(白丁花)」の花言葉「純愛」
学名でSerissa japonicaと表される「ハクチョウゲ(白丁花)」ですが、英名ではJune snow(6月の雪)、 Snow rose(雪のバラ)と呼ばれます。
「ハクチョウゲ(白丁花)の原産国の一つであると言われる中国では6月に雪のように白い花を咲かせることから「六月雪」と称されるそうです。
一般的に、緑の葉に一重咲きの花を複数咲かせる「ハクチョウゲ(白丁花)」の花姿は純粋な雪を思い起こさせるような白色です。
5月から7月の初夏に雪のような花をさかせる姿からは、純粋に思い続ける「純愛」の言葉が想起されることからこの花言葉がつけられました。
「ハクチョウゲ(白丁花)」の豆知識
寿命が約10年と、決して長いとは言えない寿命をもつ「ハクチョウゲ(白丁花)」ですが、挿木で増やすことができるため、うまく栽培すれば長く楽しむことができる植物です。
また観賞用としての面が強い「ハクチョウゲ(白丁花)」ですが、薬用植物として用いられている一面もあります。
葉に茶葉やワインにも含まれているタンニン質を含有しており、煎じることで下痢止めに用いられることもあるようです。
まとめ
「ハクチョウゲ(白丁花)」は雪のような花の見た目や甘い芳香から好まれやすい植物です。
誰かに純愛の気持ちを伝える際には、「ハクチョウゲ(白丁花)」の花や花言葉を思い出してみてください。