「タイム」は、シソ科イブキジャコウソウ属の清々しい香りを持つハーブの一つです。
和名では、立麝香草(タチジャコウソウ)と呼ばれますが、麝香とは雄の麝香鹿の腹部にある香嚢(こうのう)から取れる分泌物を乾燥させた香料のことで、名前からも「タイム」は香り良いいい植物であることがわかりますね。
今回は、この「タイム」の花言葉について詳しく解説していきます。
「タイム」の花言葉
「タイム」の花言葉は「勇気」、「活動力」というものが一般的です。
また、「活発」、「清潔感」といった意味合いも持ち合わせています。
これらの花言葉について由来を含めて解説していきます。
「タイム」の花言葉「勇気」
ヨーロッパ、北アフリカ、アジアが原産の「タイム」は、古代から生活に身近なものでした。
特に古代地中海世界、ローマやギリシャではタイムの香りが勇気や活力を沸き立たせてくれると信じられていました。
古代地中海世界の人々の中でも勇気が必要な職業と言える戦士たちは、戦いの前に「タイム」の香りをつけた水を浴びて勇気を奮い立たせたり、時代が進んで中世の時代になっても、戦いに向かう騎士たちに女性は「タイム」の葉をそえた贈り物をして鼓舞するといった使い方をしていたようです。
これらのエピソードから「勇気」と花言葉がつきました。
「タイム」の花言葉「活動力」「活発」
「タイム」は生命力が強い植物です。
湿気には弱いのですが病害虫もほとんどおらず、根付いてしまえばほとんど世話が要りません。
むしろ手入れを怠ってしまうとますます根を張り巡らせ、雑草化してしまうこともあります。
その「タイム」が持つ植物としての強さから「活動力」「活発」という花言葉が生まれました。
「タイム」の花言葉「清潔感」
古代から親しまれていた「タイム」には強い殺菌作用と抗真菌作用があります。
古くは古代エジプトにおいて、ミイラ作りに使用する香料の一つとしても用いられたそうです。
そんなハーブとしての用途から「清潔感」の花言葉がつきました。
「タイム」の豆知識
「タイム」の名前の由来はギリシャ語のthuo(消毒)と、thums(勇気)からきていると言われます。
「タイム」の中でも立ち上がって上に伸びて行く立性のコモンタイムに分類される種類のものは、肉の臭み消し、ブーケガルニの材料、煮込み料理の風味づけなど幅広く料理に使えるほか、防虫効果もあり用途は多岐にわたります。
栽培もしやすい植物ですので、生活に取り入れやすい植物の一つと言えます。
まとめ
「タイム」の花言葉はどんな人に贈ってもプラスの意味で捉えやすいものばかりです。
多く流通しており世話も手間がかからないので、ちょっとした贈り物に添えてみることもおすすめです。