ドングリや椎茸で知られる「スダジイ(すだ椎)」は、ブナ科シイ属の常緑樹です。
一般的に「シイ(椎)」と言うと、この種を指します。
花は雌雄同株で甘い香りの黄色い雄花が目立ちます。
花期は5月から6月で、翌年の10月から11月に実る果実が、椎の実、いわゆる「ドングリ」です。
今回は、「スダジイ」の花言葉について解説します。
「スダジイ(すだ椎)」の花言葉
「楽天的」「もてなし」「永遠の愛」「勇敢」などです。
「スダジイ」自体のものと、果実(ドングリ)に共通するものがあります。
どれも良い意味ですが、相手との関係性や状況によっては悪い意味や誤解される事にもなるので、使い分けましょう。
「楽天的」
「スダジイ」自体の花言葉は、これ1つです。
丈夫で大きく育ち、照葉樹林の中で一番陽を浴びられる林冠部分になる事からも想像出来る花言葉です。
何事にも動じず楽しげに対処出来る友人や同僚に向く花言葉です。
明るい気分でくつろげるようなクッションやラグのデザインにも向きます。
物事を深刻に考え過ぎて動けなくなる時、公園樹の「スダジイ」の下でひと休みするのも良いでしょう。
この花言葉が向いていないのは、あなたが原因の問題に皆で対処している時です。
神経を逆なでする事になり、その後の立場が大変悪くなるでしょう。
「もてなし」
これ以降は、ドングリに共通する花言葉です。
ドングリは、狭義ではコナラ属に限定されますが、花言葉ならば広義の「ブナ科の固い果実全般」という解釈で充分です。
こちらの花言葉は、ドングリが森の様々な動物の重要な栄養源になる事から付いたものです。
もてなし上手の友人などに贈るのに向く花言葉です。
おもてなし料理向きのオーブンなどの調理器具や、カジュアルにもてなせるおいしいパンの商品イメージに合います。
この花言葉が向いていないのは配偶者です。
対等ではない関係を求めていると取られ、反感を買うでしょう。
「永遠の愛」
毎年実り、動物たちの命を繋ぐドングリの様子から連想された花言葉です。
「愛は永遠に」ともいいます。
木の寿命は人間のそれを遥かに超えます。
ドングリの木は、ほとんどの人間にとって、最初も最後も知らず「永遠に存在するもの」と変わりないのです。
親や子に贈るのに向く花言葉です。
プロポーズの時にも合うでしょう。
「勇敢」
固い殻から、くじけない勇敢さがイメージ出来ます。
困った出来事にも勇敢に対処出来る友人に贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、困難から逃げる人です。
「逃げる勇気」という言葉はありますが、結局、本来の意味を薄めるだけの言葉遊びに過ぎません。
逃げる事は戦略に必須ですが、勇敢と呼ぶのは言い過ぎでしょう。
「スダジイ(すだ椎)」の豆知識
「スダジイ」の「スダ」の語源は、椎茸を作るための台としての「素台木(スダキ)」と考えられます。
「ジイ(シイ)」の方は、下に実が落ちている様子から「下実」とし、「下」を「シ」、「実」を「ヒ」と読み、「シヒ」が転訛したというのが1つ目の説です。
もう1つが、堅く強い木で刑具などに使われた事から「強いる」が縮まったという説。
3つ目に、「椎」という文字が先にあり「スイ」という読みと「強い(シイ)」が合わさったとの説があります。
まとめ
「スダジイ」は有り触れた木ですが、その分風景に紛れがちです。
花言葉を知っていれば、その存在に気付き、ドングリの時期以外でも楽しむ事が出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。