「サミダレギキョウ」はキキョウ科キキョウ属の多年草です。
名前の由来は五月雨(さみだれ、梅雨)が降る6月頃に咲くキキョウであることから。
キキョウの園芸種の一種であり、通常のキキョウと比較すると開花期が早い、花の色が薄めであることが多い、草丈が少し高いなどの違いがあります。
また園芸種として非常に一般的な種であり、市場では単に「キキョウ」と呼ばれることもあるようです。
花の色は白、紫、ラベンダー、ピンクなど。
花の形は先が5つに分かれた、整った星形です。
「サミダレギキョウ」の花言葉
「サミダレギキョウ」に固有の花言葉はなく、キキョウの花言葉がそのまま用いられます。
そしてキキョウの花言葉は「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「清楚な美しさ」「気高い」「誠実」「正直」「従順」「優しい温かさ」「愛着」「深い愛情」「友の帰りを願う」などです。
こんなにも多くのポジティブな花言葉があるのは、古くより人間との関わりが深かったからと言えるでしょう。
余談ですが漢字表記の桔梗から木へんを除くと「更に吉」となることから、かつては縁起が良いものとしても好まれたそうです。
「サミダレギキョウ」の豆知識
キキョウはその花の観賞価値が非常に高いとされていますが、食用、薬用とされることもあります。
例えば日本においては若芽などをおひたしや天ぷらにする他、韓国では根をトラジと呼び、美味で薬効のある食材としてナムルや炒め物などにします。
漢方の分野においては根を洗って干したものをせきやのどに良い生薬として使うそうです。
また日用品や仏具などにキキョウのデザインが取り入れられたり、俳句や文学作品などに登場したりといったこともしばしば。
一方、「サミダレギキョウ」は観賞用あるいは切り花の材料としての栽培がほとんどです。
花壇などで見られるキキョウの多くが「サミダレギキョウ」であるためか、キキョウが秋の七草であることに違和感を覚える方もいるとか。
まとめ
「サミダレギキョウ」はキキョウの園芸品種の一種です。
普通のキキョウより早く咲くのが特徴で、またそれがその名の由来にもなっています。
カラーバリエーションは白、紫、ラベンダー、ピンクなど。
花言葉はキキョウと共通であり、「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「清楚な美しさ」「気高い」「誠実」「正直」「従順」「優しい温かさ」「愛着」「深い愛情」「友の帰りを願う」など非常に多くの花言葉が存在します。