オオキヌタソウはアカネ科アカネ属の多年草です。
日本では北海道から九州までに分布します。
生育する場所は山地の林が主ですが、森林伐採などにより各地で絶滅危惧種として扱われています。
5月から7月にかけて白く細かい花をつけ、実は球形で熟すると黒くなります。
今回はオオキヌタソウの花言葉について解説します。
「オオキヌタソウ」の花言葉
「淡い夢」があります。
オオキヌタソウ固有の花言葉はないため、同じ科のキヌタソウの花言葉が当てはまります。
細かい花を付ける様が、ふわふわおぼろげで、イメージに合う花言葉です。
夢が淡く薄れてしまう事を願う人もそうそういませんので、現実場面ではあまり良い意味にはならない花言葉です。
花言葉はしばしば恋と結びつきますので、悲恋のラブロマンス作品を好む友達には合いそうです。
恋破れる役や夢を追い求め力尽きた役がハマリ役だった俳優のファンレターにあしらうのも良いでしょう。
自分の部屋に飾れば、どこかに置いて来てしまった夢や恋を思い出すきっかけになるかも知れません。
逆に合わないのは、今現在夢を目指して頑張っている人です。
夢が叶わないという意味合いになってしまい、縁起が良くありません。
大変な夢だけど頑張れ、というエールにしたくても、「淡い」という部分で力が抜けてしまいます。
もう少しパワフルな花言葉の花を選びましょう。
「オオキヌタソウ」の豆知識
オオキヌタソウは、同じ科のキヌタソウと似ているけれど大きい事から付いた名です。
カタカナで書くと混乱しますが、タヌキではなくキヌタです。
漢字で「大砧草」となります。
砧とは、洗濯した布が生乾きの時に、叩いて柔らかくしたり皺を伸ばしたり繊維を詰めてツヤを出したりする時の台です。
言われてもピンと来ませんが、すぐにくしゃくしゃに固まってしまう天然素材の布に対する、アイロンと柔軟剤を兼ねたようなものと考えれば良いでしょう。
本来「衣板(きぬいた)」で石の台だけを指すのですが、叩く木槌も餅つきの「杵(キネ)」のイメージから砧と呼ばれがちです。
そしてキヌタソウは、果実が叩く方の木槌に似ているからその名が付いた、という事のようですが、実際に本当に似ているかについては意見が分かれるようです。
まとめ
オオキヌタソウは小さく可愛らしい花をつけます。
山歩きの最中に見かけた時、花言葉を知っていれば、更に愛らしさが増すでしょう。
山野の散策をより興味深いものにする、花言葉を是非参考にして下さい。