「ライチ」はトケイソウ科レイシ属の常緑樹、またはその果実です。
「レイシ(茘枝)」とも呼びますが、「ライチ」はその中国語読みです。
中国原産で、紀元前から栽培されていました。
花は黄緑で雄しべが目立ち、花期は5月です。
その後赤い果実ができ、収穫出来るのは6月から8月です。
今回は、「ライチ」の花言葉について解説します。
「ライチ」の花言葉
「自制心」「節制」「聡明」「恋の喜び」などがあります。
いずれも良い言葉で、意味が合う相手への贈り物に向きます。
「自制心」
「ライチ」の皮にトゲがあり、安易に触れてはいけないという意味の花言葉です。
人間の自制心は当てになりません。
目の前のものを我慢させておくのは難しく、見ないようにすると我慢出来るという実験結果もあります。
何かを我慢するとき、「ライチ」をスマホの待ち受けにして、気を逸らそうと意識するのも良いでしょう。
食欲以外なら、紛れるかも知れません。
「節制」
「ライチ」は日持ちしない果物です。
古代中国では、「ライチが枝を離れると1日で色が変わり、2日で香りが消え、3日で全てが尽きてしまう」と言われました。
「ライチ」がおいしいと思って大量に収穫しても、食べきれず無駄にするだけです。
つまり欲望に任せず節制が重要である、と戒める花言葉です。
節制は無理している場合と、それ自体を楽しんでやる場合があります。
何事も目的意識が明確であると続くものです。
逆に、やらされているとか、先に目的がないという場合は、簡単な事も続かないのです。
節制出来る人へ贈り褒めるのに向きます。
「聡明」
節制が出来る人の聡明さをイメージした花言葉です。
また、「ライチ」は「玄宗皇帝」の寵姫だった「楊貴妃」の好物でもありました。
彼女が音楽や舞踊に優れ利発であった、とされる事も意味が合います。
聡明な人はそうでない人よりも幸せになれないと言われる事があります。
考え過ぎて悩んでしまうという意味です。
一方、深い思索の末に物事が理解出来た時の喜びは、動物的な欲求を遥かに超えます。
幸せの有無は、笑顔の時間だけでは計れないものです。
子供が聡明になるよう、時折おやつを「ライチ」にしてみるのも良いでしょう。
「恋の喜び」
赤く色づく果実を、恋に染まる心に喩えた花言葉です。
中の真っ白な果肉を、まだ純粋な心に喩え「初恋」という花言葉も付いています。
恋は喜ばしく、辛いものです。
家族以外の人と、恋ほど近い距離で接する事はありません。
本来、警戒すべき距離に、全くの他人を入れるのはリスクの大きい事です。
だからこそ、それを乗り越えた喜びは大きなものになるのです。
恋人へ贈り、好意を伝えるのに向きます。
恋に浮かれる友人に贈っても良いでしょう。
まとめ
昨今、「ライチ」は身近な果物になってきました。
花言葉を知り、興味を深めれば、より味わい深く感じられるでしょう。
食卓も楽しくしてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。