「ドクウツギ(毒空木)」は「ドクウツギ」科「ドクウツギ」属の落葉樹です。
日本固有種で、北海道と本州に自生が見られ、山野や河原に生育します。
花は赤く、その後肥大して果実を包みます。
花期は4月から5月です。
その後黒紫色に熟す果実は、甘味はありますが有毒です。
今回は、「ドクウツギ」の花言葉について解説します。
「ドクウツギ(毒空木)」の花言葉
「謙虚」「野生」「元気」といいます。
比較的良い言葉が揃っており、贈り物に向くのですが、有毒なので生体を贈ってはいけません。
画像に留めましょう。
「謙虚」
果実が花弁に包まれる姿が、出しゃばらず謙虚な人のイメージに合う事から付いた花言葉です。
謙虚な態度というのは難しいものです。
程ほどにしなければ、卑屈だと思われ相手に不快感を与えます。
良かれと思って譲ったものが、相手の負担になる事もあります。
更に、自分よりも能力がない人に譲って、チームの成果が下がる事もあるのです。
そんな部分を上手く調整出来る能力を合わせ、謙虚が美徳として扱われるのです。
謙虚さを褒めるメッセージへ添えるのに向きます。
「野生」
野に自生するところから付いた花言葉です。
葉の形や果実が目立つ事から、風景に紛れず存在に気付きやすい事も理由になります。
野生と人間は相対するものとされがちですが、明確に野と区分けされている訳でもありません。
一方、人間の集落にクマなどが紛れ混み騒ぎになる事はあります。
この目に見えない線引きは、人間の縄張り意識で、野生の感覚が残っているとも言えるのです。
アウトドア好きな友人へ贈るのに向く花言葉です。
「元気」
ピンと伸びた葉や、美しい果実から付いた花言葉です。
元気さは何にも勝る宝です。
健康を損ね、元気でなくなった時は、感じられる周りの全てが憂鬱になります。
健康を損ねてまで働く事が、トータルで幸せになっているのか、よく見直した方が良いでしょう。
いつも明るく、こちらが元気を貰えそうな相手へ贈るのに向く花言葉です。
「ドクウツギ(毒空木)」の豆知識
「ドクウツギ」は、その名の通り有毒です。
「ドクゼリ」「トリカブト」と並ぶ、日本の三大有毒植物にも数えられます。
通常、有毒植物といっても死に至る事は滅多にありませんが、「ドクウツギ」には死亡例があります。
単純な毒性なら他に強いものもあります。
「ドクウツギ」は、見た目がおいしそうで、実際に甘味もあるというのが、危険性に繋がっています。
野草や果実は、「食べられるもの」だけ知っていても不十分で、「それに似た毒のあるもの」を熟知して初めて見分けが付くのです。
食べられそうなものが放置されている時点で、何故他の動物が食べないのか、疑問に思う感覚が必要です。
まとめ
「ドクウツギ」は葉も果実も美しい植物です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その性質にも気付くでしょう。
植物との距離感を教えてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。