「アスコフィネティア」は、ラン科バンダ属の常緑の多年草です。
アスコセントラム属とネオフィネティア属(フウラン属)の交配種でしたが、その後3属ともバンダ属に統合されました。
小型で花持ちが良い品種で、花色はピンクから紫、オレンジ、花期は5月から8月です。
今回は、「アスコフィネティア」の花言葉について解説します。
「アスコフィネティア」の花言葉
「はかなげ」「恋の成就」「成熟した魅力」「マンネリ」などがあります。
交配元である「フウラン」の花言葉と一部重複します。
良い言葉と、意味深な言葉が混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「はかなげ」
「アスコフィネティア」は華やかな花ですが、1つずつの花は小さく、儚げである事から付いた花言葉です。
花色も淡いピンクが主である事も花言葉に合います。
このため、オレンジの「ライオンスター」種には当てはまりません。
儚さは美しさに通じます。
消えゆく事自体の美しさの他、美しい印象のまま消えていくのも理由です。
一方、儚い美しさの人が、本当に儚いかというとそうでもなく、知り合うと案外強かだったりするものです。
儚げで魅力的な人へ贈るのに向きます。
「恋の成就」
樹木や岩に着生する性質から、相手に寄り添うイメージで付いた花言葉です。
他に、着生により外に現れた気根が、風の霊感を受け、神秘的な力で恋を成就させる、といったイメージにもなります。
恋の成就は喜ばしいものですが、重要なのはその先です。
実際に交際したり、結婚を考えたり、面倒ごとが待ち構え、気が滅入ります。
大事なのは、遠くは軽く見て覚悟だけ決めておき、近くのものを全力で楽しむ事でしょう。
心に棚を作らないと、テーブルの上が散らかって作業は上手くいかないものです。
部屋に飾り、恋の成就に向け頑張る決意を固めるのに向きます。
片思い中の友人に贈り応援するのも良いでしょう。
「成熟した魅力」
「アスコフィネティア」が、これ見よがしに原色で大きな花を付けるのではなく、小さい花が組み合わさり、エレガントな風景を作るところから付いた花言葉です。
同じ由来で「優雅な女性」という花言葉も付いています。
成熟した魅力の中で最も大事な事は、余裕です。
若さに嫉妬した時も、自分の感情を認識し、自分を高めるのに使うというような、一歩引いたスタンスが必要です。
成熟した魅力のある人へ贈り讃えるのに向きます。
「マンネリ」
マンネリとは、技法や形式が繰り返され、独創性がなくなる事を指します。
つまり、「アスコフィネティア」の小花が多く付く様子を、繰り返しと表現した花言葉です。
マンネリはしばしば退屈なものという文脈で現れます。
一方、変わらないものは人を安心させる要素でもあります。
人生の大半は同じようなものの繰り返しで、だからこそ、そうでないものとの出会いに感激があるのです。
当たり前のように一緒にいる人へ贈り、マンネリになった事を喜ぶのに向きます。
まとめ
「アスコフィネティア」は、複雑なシルエットを作る美しい花です。
花言葉を知れば、その1つずつの花の形にも興味が持てるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。