イヌシデは、カバノキ科クマシデ属の落葉樹です。
本州、四国、九州の山野に自生し20m程の高さになります。
シデの名は連なった雄花の形が、神社のしめ縄などに下げる四角の紙を連ねた四手(幣)を思わせるところからついたものです。
ここでは、イヌシデの花言葉について解説します。
「イヌシデ」の花言葉
「装飾」といいます。
これはシデの仲間に共通する花言葉です。
花や紅葉で色づきを見せる様子から、イメージがしやすいでしょう。
基本的に良い印象の花言葉ですので、鉢植えや木工品の形でプレゼントするのにも向きます。
ただ、「着飾ってばかりで中身が伴わない」と解釈も出来てしまうため、相手との関係性は重要です。
また、シンプルである事を重要と考え、装飾品を好まない相手にも、あまり向かないでしょう。
自分の家で飾る場合については、ある程度自分で良い解釈にする事もできます。
そもそも本来、全く装飾をしていない人間というのはいません。
「人間、見た目よりも中身だ」という人もいますが、その「中身」も、決して無装飾ではありません。
個性を表す「パーソナリティ」という言葉の語源は、仮面を表す「ペルソナ」であり、これは人間が状況に合わせて何かしら人格に装飾をしている事を意味します。
であれば、装飾は自分を構成するもののうち、自分の努力で左右出来る、便利な部分という事です。
様々な方向から自分をより良い自分に磨く事は、装飾の一側面でもあるのです。
「イヌシデ」の豆知識
イヌシデの「イヌ」は「似ていて劣る」植物にしばしば付けられ、中には全く別種をそう呼ぶの場合もあります。
ですが、イヌシデの場合はきちんとシデに含まれます。
イヌシデは庭木として使われる他に、シイタケを育てるホダ木としての用途があります。
樹形が美しく、盆栽として利用される他、公園樹にもなっています。
木材としての用途もありますが、非常に硬く加工に技術が必要です。
仲間であるアメリカシデの場合、「アイアンウッド(鉄の木)」「マッスルウッド(筋肉の木)」という、硬さにちなんだ呼び名が付いています。
まとめ
イヌシデは何かと人と接点のある木です。
花言葉が分かれば、植えた人の思わぬ意図を見つける事が出来るかも知れません。
何気ない発見のきっかけとなる花言葉を是非心に留めておいて下さい。