イヌガシはクスノキ科シロダモ属の常緑樹で、関東東部より西、海外では台湾、朝鮮半島に分布します。
4m程度の高さに成長し、暗紅色の花を咲かせ、実は黒紫色です。
木材としての利用や薪として使われる事があります。
シロダモと似た姿をしていますが、背の低さや花の色、果実の色などが違います。
生息域も、シロダモは海岸近くですが、イヌガシや山でも見る事ができます。
ここでは、イヌガシの花言葉について見ていきましょう。
「イヌガシ」の花言葉
「純潔」があります。
正式な種のイヌガシに明確な花言葉はありませんが、別名にイヌガシを持つヤブニッケイにはこの花言葉があります。
語源としてはヤブニッケイの葉の美しさと、ニッケイに似た香りからイメージしやすいものです。
決して悪い意味の花言葉ではありませんが、ややセクシュアルなニュアンスが含まれてしまいますので、異性に対しては配慮が必要です。
特に、職場では避けた方が無難な花言葉でしょう。
「イヌガシ」の豆知識
しばしば植物につく「イヌ」は、本物に似ているが利用は出来ない劣るものというニュアンスがあります。
「イヌも食わない」という言葉がありますが、意味合いとしては近いものです。
一見、イヌを悪く言っているようにも感じますが、逆にイヌを人間の延長線上にあるものと見なしている証拠で、人間との共存が長いイヌならではの使われ方とも言えます。
イヌと対にして扱われがちなネコの場合は、ネコヤナギのように、柔らかな毛並みをイメージして使われるものが多いです。
若干不公平なようですが、適材適所というものでしょう。
さて、このような理由で「イヌ」は、かなり大雑把に付けられました。
どうせ役に立たないものだから、いちいち分けずに十把一絡げに付けてしまう訳です。
従って、イヌガシについても、本来のイヌガシの他に、ヤブニッケイを指すパターンと、アラカシを指すパターンがあります。
これらは共通して別名にマツラニッケイの名を持ちます。
またイヌガシもヤブニッケイもシロダモと混同されやすいですが、見分ける為にヤブニッケイにはクロダモの別名がついている、と、何とも複雑に絡み合ったヤブの中のような状態になっています。
まとめ
イヌガシの緑は目を休ませ、町の風景を柔らかくしてくれます。
花言葉を意識する事で、より愛着が湧くでしょう。
日々の暮らしに彩りを添える花言葉を、是非参考にして下さい。