「キスツス」は、ハンニチバナ科「キスツス」属(ゴジアオイ属)の総称です。
「シスタス」とも読みます。
地中海沿岸で、20種類ほどの原種から、交配品種が作出されています。
花は直径8cmほどで、花弁は5枚、花色は白から紫、空色、花期は5月から7月です。
花は正午を挟む数時間だけ咲く1日花です。
今回は、「キスツス」の花言葉について解説します。
「キスツス」の花言葉
「私は明日死ぬだろう」「人気」「注目の的」といいます。
少々ギョッとするような花言葉が付きますが、良い意味も含まれます。
色々考えてしまう人へ贈るには向きませんが、そうでない人には良いとこ取りで贈る事は出来ます。
「私は明日死ぬだろう」
1日で花がしぼむ1日花の性質から付いた花言葉です。
次々に花は咲きますが、花1つに注目すると、むしろ、明日すら待たず死んでいるとも言えます。
縁起が悪い言葉のようですが、花の目的は受粉して種子を作る事です。
僅かな開花で目的を遂げ、退場していくというのは、ある種、美しく充実した一生とも言えるでしょう。
人に贈るにはなかなか難しいですが、部屋に飾り、今日にやり残す事がないよう心がける、という使い道もあります。
「人気」
人から好まれる、美しい花の姿からイメージされた花言葉です。
一方、1日でしぼんでしまう性質から、一時持て囃しても次の話題が出た瞬間に忘れてしまう、人気の儚さとも解釈出来ます。
人気は儚いものですが、熱心なファンの心には、残り続けるものです。
人気者へ贈るのに向く花言葉です。
ピークを過ぎている人も、あなたが支持するのであれば、贈る理由はあります。
「注目の的」
次々に目立つ花を咲かせ、注目を集める事から付いた花言葉です。
昨今、情報流出などを気にして「注目されたくない」と思う人もいるでしょうが、それは範囲の問題と言えます。
不特定多数の目は気味が悪くても、仲間内の注目なら危険はなく、むしろ心地よいものでしょう。
能力にせよ実績にせよ美しさにせよ、あなたが注目している仲間へ贈り、好意を伝えるのに向く花言葉です。
一方、あなたが気に留めていない人には向きません。
心が伴わないと、何かしら嫌味っぽく伝わるものです。
「キスツス」の豆知識
「キスツス」は、別名を「ゴジアオイ」といいます。
この「ゴジ」は「5時」ではなく「午時」で、昼の12時、つまり「正午」を意味します。
開花の時間がその前後である事と、花が「タチアオイ(立葵)」に似ている事から付いたものです。
まとめ
「キスツス」はカラフルで美しい花です。
花言葉を知れば、その性質にも興味が向くでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。