「コケモモ(リンゴンベリー)」は、ツツジ科スノキ属の、高さ20cm程度で密生する常緑樹です。
北半球の温帯から北極圏近くまで分布、国内では亜高山から高山の針葉樹林帯や岩礫地に生育し、湿った酸性土壌を好みます。
花は白に赤みを帯びた鐘型で、花期は6月から7月です。
今回は、「コケモモ」の花言葉について解説します。
「コケモモ(リンゴンベリー)」の花言葉
「くじけるな」「小さな甘いトキメキ」「裏切り」「冷淡」などがあります。
良い意味から悪い意味まで混在しているため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「くじけるな」
高山帯で這うように密生する「コケモモ」の、健気でパワフルな性質から付いた花言葉です。
辛い状況にある人を激励する時、贈るのに向きます。
大きな事に挑戦する人へ贈るのも良いでしょう。
この花言葉が向かないのは、既に無理が体調に出ている人です。
怠け心の仮病ならともかく、無理しても続きません。
休ませてあげましょう。
「小さな甘いトキメキ」
花や果実の可愛らしさから付いた花言葉です。
短い鐘型の花は、丸いメルヘンチックな姿をしており、赤く艶やかな小さい果実も可愛らしいものです。
同じ由来で「幼い恋」という花言葉も付いています。
熱々な頃の恋人へ、愛情表現として贈るのに向きます。
但し、他の花言葉との兼ね合いもあるので、深読みする人には向きません。
「裏切り」
いかにもおいしそうな果実ですが、酸味が強く生食には向かないところから付いた花言葉です。
同じ由来で「不実」「不信」「反抗心」という花言葉も付いています。
悪い意味なので、通常、誰かに贈るには向きません。
誤解があってもすぐ訂正出来る親しい友人なら、問題ありません。
「無理」と言われていた事を成し遂げ、予想を良い意味で裏切った時、称賛しつつ贈るのに合います。
「冷淡」
寒く厳しい環境で生き、酸味の強い果実を付ける性質を、ストイックで近寄りがたい人に喩えた花言葉です。
悪い意味になるため、こちらも人に贈るなら、ごく親しい人に限った方が良いでしょう。
クールでスマートな人へ送るのに向きます。
「コケモモ(リンゴンベリー)」の豆知識
「コケモモ」は漢字で「苔桃」と書き、低く密生する姿がコケのようで、桃のような色合いと形の果実を付ける事が由来です。
あくまで、見た目のイメージだけで、コケ類でもモモの仲間(バラ科)でもありません。
英語では「リンゴンベリー」といいますが、「リンゴン」はスウェーデン語で「コケモモ」を表す言葉です。
同属の「ツルコケモモ」は「クランベリー」の名で知られますが、「クラン」は鶴の事で、花の蕾の姿を鶴の首に喩えたものです。
まとめ
「コケモモ」は可愛らしい見た目の花や果実をつけます。
花言葉を知れば、その味に警戒も出来るでしょう。
植物との距離感を教えてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。