カレーの付け合わせやタルタルソースでお馴染みのラッキョウは、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。
ヒマラヤ地方原産で、日本へは薬用として9世紀頃に渡来しました。
花は薄紫色の小花を放射状に枝分かれした茎の先につけますが、茎が長めでいわゆる「ねぎ坊主」にはなりません。
花期は9月から10月です。
今回は、ラッキョウの花言葉について解説します。
ラッキョウの花言葉
「慎ましいあなた」といいます。
ネギ属で食用として利用されるのですが、根は「タマネギ」ほどに大きくはならず、地上部分も「長ネギ」のようにはならない、控えめな様子から付いた花言葉です。
また、食べられる機会は主にカレーの付け合わせで、主役になる事はほとんどないという意味でも合います。
何事も控えめで、出しゃばる事のない人へ贈るのに向く花言葉です。
昔の派手な暮らしぶりから一転して、今は引退し慎ましやかに生きている友人にも合うでしょう。
何かと目立とうとして失敗しがちな時、ラッキョウを食べ、慎ましさを意識するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、卑屈な人です。
自分を卑下しすぎる人は、理想が高すぎるか、そうする事で人の関心を引きたいかで、いずれにしても慎ましさとは違うものです。
ラッキョウの豆知識
ラッキョウはカレーの付け合わせとしてよく食べられますが、これはヨーロッパのカレーにピクルスが添えられていたためです。
日本製のピクルスとして、ラッキョウが選ばれたのです。
一方、同じくカレーに付き物の「福神漬け」については、インドの「チャツネ」の代わりにしたものです。
ラッキョウを食べる事で、箸休めになる他、匂い成分のアリル硫化物が消化を助け、ビタミンB1の吸収を助けるため、ポークカレーには特に向きます。
ラッキョウは元々生薬として伝来した植物で、漢方では「薤白(がいはく)」と呼ばれ、湯通し後乾燥させたものを利用します。
鎮痛剤や肋膜炎、咳による胸痛などに効果があるとされています。
民間療法としては、食欲不振の時に食べる他、傷や虫刺されにすり下ろして貼るなどのやや痛そうな利用法がありました。
まとめ
ラッキョウは身近な植物ですが、栽培に関わらない限り、漬け物として加工済みのものを見る機会の方が多いでしょう。
花言葉を知れば、植物としての性質にも興味が深まり、一層おいしく食べられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。