「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」の花言葉とは?色や由来など花言葉を徹底解説

「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」の花言葉とは? 花言葉

「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」は、シソ科「ラショウモンカズラ」属の多年草です。

海外では中国、朝鮮半島、国内では本州から九州にかけて分布し、山地や渓流沿いの湿った場所に生育します。

花は長さ5cm程、紫色の唇型で、直立した茎に数個ずつ連なって咲きます。

花期は4月から5月です。

今回は、「ラショウモンカズラ」の花言葉について解説します。

「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」の花言葉

「幸せを招く」「復讐」「油断大敵」といいます。

良い意味と悪い意味が混ざるため、贈る時は意図を正しく伝えましょう。

「幸せを招く」

ハート型の葉が多数付く事からイメージされた花言葉です。

幸せは主観なので、誰に対して贈るにも合います。

この花言葉自体は間違いなく良い意味なのですが、他の花言葉の響きがあまり良くなく、「羅生門」自体も悲惨な伝承のある建造物なので、深読みする人には向きません。

「復讐」

羅生門には、鬼の伝説があり、これが元になった花言葉です。

平安時代中期、「渡辺綱(わたなべのつな)」という武勇に優れた武士がいました。

彼は「源頼光(みなもとのよりみつ)」の家臣で、大江山に住む鬼「酒呑童子」を討伐したのですが、その後の宴の席で、「羅生門にも鬼がいる」という話になりました。

そこで、渡辺綱は確かめるために、単身羅生門へと向かいました。

羅生門間近になった時、突然背後から鬼に襲われたところを、咄嗟に反撃し、見事に腕を切り落としました。

鬼はこれを怨んで、「(腕を)取り返してやる」と叫び消えていったのです。

「ラショウモンカズラ」の名は、長さのある花が横から見ると、切り落とされた羅生門の鬼の腕に似ている事から付きました。

そして鬼が復讐を誓った事から、「復讐」の花言葉が付いたのです。

本来の意味だと物騒ですが、一度失敗した資格試験などに頑張る、不屈の精神がある人へ贈るのに向く花言葉です。

「油断大敵」

これも、羅生門の鬼の物語から付いた花言葉です。

羅生門の鬼を見事に撃退した渡辺綱は、鬼の腕を戦利品として持ち帰りました。

鬼の言葉を気にした主君の源頼光は、陰陽師に相談しました。

陰陽師は「必ず鬼が取り返しに来るので、7日間は誰も家に入れてはならない」と指示します。

6日目までを凌いで7日目の晩、渡辺綱を養母(または伯母)が尋ねてきました。

最初、渡辺綱は入れる事を拒みましたが、悲しむ姿にほだされ、彼女を屋敷に入れてしまいます。

彼女は「噂になっている鬼の腕を見たい」というので見せたところ、突如鬼の正体を現し、腕を奪って逃げて行った、というものです。

油断で腕を取り返された事から、「油断大敵」の花言葉が付きました。

警戒心が薄く危なっかしい親しい人へ贈るのに向く花言葉です。

防犯グッズの売り場イメージにも合うでしょう。

まとめ

「ラショウモンカズラ」は存在感のある花を咲かせます。

花言葉を知れば、この花にまつわる物語に触れる事も出来るでしょう。

花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。

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