「ヨコグラノキ(横倉木)」は、クロウメモドキ科「ヨコグラノキ」属の落葉樹です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では宮城県以南から九州に分布し、石灰質の崖地や渓流沿いに散発的に生育します。
花は黄緑色で、花期は6月です。
今回は、「ヨコグラノキ」の花言葉について解説します。
「ヨコグラノキ(横倉木)」の花言葉
「威厳」「平穏」「糠喜び」といいます。
良い意味とそうでもない意味が混ざるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
尚、希少種のため自然個体の採取は厳禁です。
画像などの利用に留めましょう。
「威厳」
「ヨコグラノキ」の名前は、高知県の「横倉山」で発見された事から付きました。
修験道の修行場としても利用される横倉山のイメージから付いた花言葉です。
威厳があり堂々とした人へ贈るのに向きます。
荘厳な作りの劇場の敷地に植えるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、すぐに怒り、怒鳴り散らす人です。
威厳のある人の怖さはそういうところにはありません。
「平穏」
平安時代末期、源平合戦の末、壇ノ浦の戦いで、平家は滅びました。
その時、連れて来られていた安德天皇は、6歳という幼さで共に入水したとされます。
一方、平家には「落人伝説」がしばしば見られ、その類型として「安德天皇が生き延び、隠れ里で生涯を終えた」という伝説も、各地に残されています。
横倉山にも、その伝説の1つがあるのです。
落ち延びて間もなく崩御したという伝説も多い中、横倉山では詩作や蹴鞠などをしつつ暮らし、妻帯もしており、23歳という短命ながら穏やかに過ごせたとされています。
その平穏な暮らしの傍らに「ヨコグラノキ」があった、というイメージで付いた花言葉です。
穏やかな人へ贈るのに向きます。
結婚などで新生活を始めた人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、野心に溢れ、日々駆け回っている人です。
平穏さが必要になる時はありますが、今ではありません。
「糠喜び」
「ヨコグラノキ」は、植物学者「牧野富太郎」博士が発見し命名したのですが、後から他の土地でも次々に発見されてしまいました。
それを知り、牧野博士はずいぶんがっかりしたとされる事から付いた花言葉です。
期待外れを意味する、あまり良い意味ではないので、人に贈るには向きません。
創作などで、今後の展開の伏線として描写する事には使えます。
まとめ
「ヨコグラノキ」は、花も目立たず、風景に紛れやすい樹木です。
花言葉を知り、興味を深めれば、存在を認識し過去に想いを馳せる事も出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。