「ヤマフジ(山藤)」は、マメ科フジ属の蔓性の落葉樹です。
日本固有種で、中部地方以西から九州にかけて分布し、低山の日当たりの良い場所に生育します。
花は3cm程の淡紫色をした蝶型花で、20cm程の垂れ下がった茎から枝分かれした先に1つずつ連なって咲きます。
花期は4月から5月です。
今回は、「ヤマフジ」の花言葉について解説します。
「ヤマフジ(山藤)」の花言葉
「決して離れない」「恋に酔う」「至福の時」「歓迎」などがあります。
フジ属の花言葉と共通します。
ややウェットですが良い言葉が揃っているため、意味が合う相手への贈り物や、お祝いなどに向きます。
「決して離れない」
「ヤマフジ」が蔓性で他の木などに絡みつく性質から付いた花言葉です。
プロポーズやその返答へ添えるのに向きます。
転居する友人へ、永遠の友情を誓って贈るのも良いでしょう。
効果が永久的に持続する接着剤の商品イメージにも向きます。
この花言葉が合わないのは、恋の告白です。
「断っても付きまとう」という意味に伝わり、相手を警戒させるだけです。
告白を受け容れられ、恋人同士になった後なら問題ありません。
「恋に酔う」
「ヤマフジ」の花の香りからイメージされた花言葉です。
同じ由来で「陶酔」という花言葉も付いています。
付き合って間がない、恋心が燃え上がっている段階の恋人同士で贈り合うのに向きます。
全力で応援している芸能人や動画配信者へのファンレターへ添えるのも良いでしょう。
「至福の時」
花の美しさと香りからイメージされた花言葉です。
「ヤマフジ」に囲まれた道を歩くのは、心躍るものです。
仕事の成功でも夢の実現でも、何か大変嬉しい事があった人へ贈るのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、嬉しい事が有り触れたものの時です。
小さな幸せを喜ぶ気持ちは良いですが、表現を安売りすると、本当に使いたい時、言葉がなくなります。
「歓迎」
木に絡み垂れ下がる「ヤマフジ」のアーチが、歓迎の垂れ幕を思わせる事から付いた花言葉です。
のれんのイメージでも違うとは言い切れません。
多くの人を招くパーティーのディスプレイに特に向きます。
一方、多くの人が来ると言っても、不幸な場面には向かない花言葉です。
飾るだけなら問題ありません。
「ヤマフジ(山藤)」の豆知識
「ヤマフジ」の名は、山に生える「フジ(藤)」という意味です。
一般に「フジ」と呼ぶ場合、「ヤマフジ」か「ノダフジ」を指します。
これは蔓が巻く方向で見分けられます。
上から見て左巻(反時計回り)が「ヤマフジ」で、右巻がノダフジです。
まとめ
山で見かける「ヤマフジ」は、目の覚めるような美しさがあります。
花言葉を知れば、更に好ましく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。