「モリアザミ(森薊)」は、キク科アザミ属の多年草です。
単に「アザミ」と呼ぶ場合、通常この種を指します。
日本固有種で、本州、四国、九州に分布し、温帯の乾いた草地に生育します。
花は赤紫色、筒状花のみの構造で、糸状の花弁やトゲ状の葉から、全体的にトゲトゲして見えます。
花期は9月から10月です。
今回は、「モリアザミ」の花言葉について解説します。
「モリアザミ(森薊)」の花言葉
「独立」「安心」「厳格」「復讐」などがあります。
アザミ属全体の花言葉です。
良い意味も多いのですが、不穏な言葉も混じります。
贈り物にするなら、あまり細かく勘ぐる人にはやめておきましょう。
「独立」
スコットランドのエピソードが由来になっています。
アザミのトゲを敵軍の斥候が踏み、声を上げたおかげで、奇襲に気付き、戦いに勝って独立が守られた、というものです。
独立心が高く、他人の意見に流されない人へ贈るのに向きます。
就職して家を出る子供に贈るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、人に合わせない事が目的化している人です。
独立の本質は判断で、行動はその表れに過ぎません。
「安心」
「独立」が保てた事で、もう「安心」して良いというイメージから付いた花言葉です。
トゲで守っているから安心という直接的な意味でも合います。
同じ由来で「満足」という花言葉も付いています。
一緒にいると心安らぐ人へ贈るのに合う花言葉です。
伝統的な材料だけで作られ、不自然な添加物の入らない醤油などの商品イメージにも使えます。
この花言葉が合わないのは、稀に理由なく怒る人です。
本人は安心を与えているつもりですが、合わせる必要はありません。
「厳格」
トゲトゲした「モリアザミ」のイメージから付いた花言葉です。
厳格な人の前に立つと、針の上に座っているような、落ち着かない気持ちになるものです。
表向きトゲトゲしているという意味から「素直になれない恋」という花言葉も付いています。
優しさ故の厳しさを持つ、関係の良い親や恩師へ贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、厳しいだけの人です。
こういう人は、他人に無理させて利益を引き出しているだけなので、温かみを期待しても何も返ってきません。
贈り物もするだけ無駄です。
「復讐」
トゲのある「モリアザミ」を迂闊に摘めば、トゲに刺されます。
そんなところから付いた花言葉です。
同じ由来で「触れないで」という花言葉も付いています。
本来の意味だとかなり物騒なので、比喩的な利用に留めましょう。
スポーツなどで、以前に負けたチームへ再戦を申し込む時などに使えます。
まとめ
「モリアザミ」は特徴的な姿の美しい花です。
花言葉を知れば、更に深い歴史にも思いが向けられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。