「ブラック・キャット」はヤマノイモ科タシロイモ属の多年草です。
「クロバナタシロイモ」「デビルフラワー」「バットフラワー」「タッカ・シャントリエリ」などの別名で呼ばれることもあります。
花の形がとてもユニークであることで知られており、またそれが名前の由来にもなりました。
人によって黒猫(ブラック・キャット)にも悪魔(デビル)にもコウモリ(バット)にも見えるそれは、少々赤や紫の成分を含む黒い色をしています。
開花期は4~11月(主に7~10月)ですが、常に20℃以上になるように管理してやると一年中開花させることも可能です。
「ブラック・キャット」の花言葉
「ブラック・キャット」の花言葉は「邪悪」「孤独な主張」です。
これらはあまりに独特過ぎる花の姿に由来しています。
残念ながら、ギフトにはあまり向いていない花言葉であると言えるでしょう。
おまけに価格も高く、管理も簡単ではありません。
しかし、当然のことながら花は悪意を持って咲いているものではありません。
人間にどのようなイメージを持たれようと、懸命に、かつ健気に生を全うしているのです。
そんな花にとって「孤独な主張」は、ある意味ぴったりな花言葉であると言えるかもしれません。
「ブラック・キャット」の豆知識
「ブラック・キャット」の原産地は東南アジアです。
熱帯らしい環境を好むため、日本では温室なしで栽培するのは少々難しいと言えます。
また「クロバナタシロイモ」という別名がある通り、地下茎はイモのようになるうえ、それは一部の国では食用とされたり、薬にされたりしているそうです。
例えば中国では、胃や腸の不調に効く薬として用いられてきました。
またユニークな形の花は大きく3つの部位に分けられます。
1つは中央部にある星型の花。
厳密に言えばこれが本来の意味での花ですが、近くで観察しないと少し分かりづらいかもしれません。
そしてもう1つがネコのひげや昆虫の触角のようなひげ状突起。
こちらは未発達な花茎(花が付く茎)であると言われています。
最後は黒猫の耳やコウモリの羽のような苞葉(ほうよう)。
これは一見花びらのように見えますが、実は葉が変化したものです。
余談ですが花はカレー料理に用いられることもあるとのこと。
まとめ
「ブラック・キャット」はヤマノイモ科の多年草です。
「クロバナタシロイモ」「タッカ・シャントリエリ」などの別名があります。
花の形が非常にユニークであることで知られており、黒猫や悪魔に例えられることもしばしば。
また花言葉は「邪悪」「孤独な主張」と、花の姿形に大きく影響を受けたものとなっています。