「ヒメイチゲ(姫一華)」は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
春から初夏、5月から6月にかけて白い小さな花を山林地で咲かせます。
日本の中部以北から北海道、千島列島、サハリン、朝鮮半島、中国に分布するこの「ヒメイチゲ(姫一華)」の花言葉について詳しく解説します。
「ヒメイチゲ(姫一華)」の花言葉
「ヒメイチゲ(姫一華)」のイチゲとは一輪花のことをさします。
一輪花とは一本の茎に対し一つの花を咲かせる植物を指す総称ですが、「ヒメイチゲ(姫一華)」もその名前のとおり茎頂に一つだけ花をつける植物です。
おもに日本の中部以北の亜高山帯から高山帯の針葉樹林下からハイマツ樹林縁に草丈5?15cm程度、花の大きさは1cm程度と小さな花をつける「ヒメイチゲ(姫一華)」は、イチゲの中でも特に小さい花だということでヒメがついた「ヒメイチゲ(姫一華)」と呼ばれるようになったようです。
また、「ヒメイチゲ(姫一華)」は学名ではAnemone debilisと表記されます。
Anemoneとはギリシャ語の風(anemos)と娘(one)に由来し、debilisは同じくギリシャ語で弱小を意味する言葉です。
つまり、春風が吹くころに咲く「風の娘」の中でも小さな花だということで、学名でもこのように表記されてるというわけです。
そんな「ヒメイチゲ(姫一華)」の花言葉は「純愛」、「繊細」、「あなたを守りたい」です。
これらの由来について説明します。
「ヒメイチゲ(姫一華)」の花言葉「純愛」
「ヒメイチゲ(姫一華)」の花言葉「純愛」はその花の色に由来します。
「ヒメイチゲ(姫一華)」の花色は白ですが、白色の持つ純粋なイメージと、一つの茎に一つしか花をつけない「ヒメイチゲ(姫一華)」のイメージが相まって「純愛」の花言葉がついたようです。
「ヒメイチゲ(姫一華)」の花言葉「繊細」
「ヒメイチゲ(姫一華)」の花は1cm程度とても小さいことは先述したとおりですが、「ヒメイチゲ(姫一華)」の葉も繊細な作りをしています。
どの個体も平くて細長く、先の方が尖った形の披針形(ひしんけい)の葉が一つの茎の対して茎葉3個が輪生し生えそろう様はまさに「繊細」な姿であると言えるでしょう。
「ヒメイチゲ(姫一華)」の花言葉「あなたを守りたい」
「ヒメイチゲ(姫一華)」の葉の様子はすでにお伝えしたとおりですが、この植物全体の姿は一つの小さな花を葉が守るかのように見えます。
花を葉が守り固めて見えることから「あなたを守りたい」という花言葉は生まれました。
「ヒメイチゲ(姫一華)」の豆知識
「ヒメイチゲ(姫一華)」は晴れている間しか咲かず、雨天時には花を閉じてしまうお天気花です。
雨天時には下を向き雨をさけ、晴れると太陽に向かって上向きに花を咲かせる姿を見ることができます。
まとめ
山野草の一つでありながら比較的簡単に育てることができるため「ヒメイチゲ(姫一華)」は園芸品種としても人気です。
真摯な心を伝える際に「ヒメイチゲ(姫一華)」の花言葉を参考になさってください。