「赤い彼岸花」は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草の1つです。
別名を「マンジュシャゲ」(曼珠沙華)と言い、サンスクリット語で「赤い花」を意味します。
中国大陸原産で、有史以前に日本に渡来しました。
飢饉時の食糧とするため各地に広まり、特に困窮した人が集まる寺院などに多く植えられました。
秋のお彼岸である9月頃、葉に先がけて花を咲かせ、花が散った後に葉が生え、初夏に地上部分が枯れてなくなるという特殊なサイクルを持ちます。
今回は、「赤い彼岸花」の花言葉について解説します。
「赤い彼岸花」の花言葉
「情熱」「独立」「悲しい思い出」「あきらめ」「再会」があります。
良い意味もありますが、悪い意味も含むため、意図を正しく伝える必要があります。
「情熱」
「赤い彼岸花」の、燃える炎のような色と形から付いた花言葉です。
情熱溢れる友人や、熱烈に愛情表現してくれる恋人へ贈るのに向いています。
熱血教師役が代表作の俳優へのファンレターに添えるのも良いでしょう。
最近心躍る事がないと思う時、スマホの待ち受けにして情熱への感受性を高めるのも良いでしょう。
この花言葉が向いていないのはクールな人で、押しつけになってしまいます。
情熱は無理矢理持つものではありません。
「独立」
一枚の葉に隠れることもなく、一輪だけ土手に咲く「赤い彼岸花」の姿から想像しやすい花言葉です。
独立心の高い友人などに向きます。
独り立ちする我が子に贈るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、独立開業のため退職する、関係の浅い同僚です。
他の花言葉に「あきらめ」があるので、失敗を願っている意味にもなるのです。
親しい間柄なら、誤解されても訂正出来ますが、これきり連絡も取らない相手では何も出来ません。
「悲しい思い出」
彼岸という言葉は、此岸に対するもので、三途の川のあちらとこちら、つまりは死後の世界を意味します。
寺院や墓地の傍らに植えられがちな事も併せ、「大切な人との死別」がイメージされた花言葉です。
誰かに贈るのには向きません。
お供えにしても、楽しい思い出の方が良いでしょう。
「あきらめ」
こちらも死別のイメージがありますが、初夏にすっかり姿を消す、諦めの良い花の性質からも連想できる花言葉です。
見極めが早く、高いパフォーマンスを上げる友人や同僚などに贈るのに向きます。
終わった事を引きずる時、「赤い彼岸花」を飾って思い切りを付けるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、悲しみの最中の人です。
一度収まって、またぶり返す辺りが使うタイミングです。
「再会」
枯れてすっかり姿を消したと思っていた「赤い彼岸花」が、秋になるとまた同じ場所に生えて咲く事から付いた花言葉です。
悲しい事や辛い別れを経て、立ち直ったり再会できた人に贈るのに向く花言葉です。
悪い意味のある他の花言葉をひっくり返す事も出来るため、上手く組み合わせて使いましょう。
まとめ
「赤い彼岸花」は、不気味とか縁起が悪いとか言われがちな花です。
花言葉から興味を広げ、その歴史や性質を知れば、むしろ人を救い喜ばせた花である事が分かります。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。