「ツキミソウ(月見草)」は、アカバナ科マツヨイグサ属の二年草または多年草です。
北アメリカ南部からメキシコ原産で、江戸時代の1847年に鑑賞用として渡来しました。
花は花弁4枚の純白で、日没と共に咲き始め、朝には花弁がピンクになりしぼみます。
花期は、6月から9月です。
今回は、「ツキミソウ」の花言葉について解説します。
「ツキミソウ(月見草)」の花言葉
「ほのかな恋」「移り気」があります。
恋を思わせる花言葉ですが、破局の意味にもなってしまうため、贈る時は他のものと合わせるなどの工夫が必要です。
「ほのかな恋」
「ツキミソウ」のピンクに色づく様子や、そうして色づいた時にはしぼみ、一晩で散ってしまう儚い性質から付いた花言葉です。
新たな恋に顔を輝かせている友人などに贈るのに向きます。
淡い色のメイク用品や、甘さ控えめのスイーツの商品イメージなどにも使えます。
創作の学園ものなどで、恋を意識し始めたばかりキャラクタ達の描写にも合うでしょう。
現実の恋に限らず、何かしら心ときめく出会いがあった時、「ツキミソウ」に心の内を伝えることもできます。
この花言葉が合わないのは、恋人です。
愛情表現は、明確にしないと伝りません。
更に、もう1つの花言葉である「移り気」のイメージの方が、強く表れてしまいます。
「移り気」
一晩を通じて、白からピンクに色を変える「ツキミソウ」の性質を、変わっていく人の心に見立てた花言葉です。
色自体は、白からピンクなので、恋心が増したように見えます。
しかし、「移り気」という言葉は「今の恋人や配偶者から、他の人に心が移る」という意味なので、良い解釈は難しい花言葉です。
恋愛と切り離して、切り替え上手で仕事の効率の良い同僚に贈るのに向きます。
おかずがいっぱいの弁当の宣伝イメージにも良いでしょう。
尚、色が変化するしくみは、花弁の中にポリフェノールの一種であるアントシアニンという赤い色素が増えるためです。
つまり、果実が色づくのと同じメカニズムです。
「ツキミソウ(月見草)」の豆知識
「ツキミソウ」は一夜花ですが、マツヨイグサ属の「オオマツヨイグサ」「マツヨイグサ」「メマツヨイグサ」も同じ性質を持ちます。
この事から、マツヨイグサ属を総称して「月見草」と呼ぶ場合がありますが、「ツキミソウ」も独立した種として実在します。
マツヨイグサ属は、それぞれが混同される事があり、歌になった竹久夢二の詩『宵待草』でも、歌われた花のモデルについて、「マツヨイグサ」とも「ツキミソウ」とも言われています。
まとめ
「ツキミソウ」はその姿も性質も儚く美しい花です。
花言葉を知っていれば、更に興味を持ち接する事が出来るでしょう。
植物との距離を縮めてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。