漬け物として人気が高い「タカナ(高菜)」は、アブラナ科アブラナ属カラシナの変種です。
中央アジア原産の中国野菜で、平安時代には伝来していましたが、本格的に日本で作られるようになったのは明治時代以降です。
3月から4月にかけて、アブラナ科特有の黄色い花を咲かせます。
今回は、「タカナ」の花言葉について解説します。
「タカナ(高菜)」の花言葉
「平静」「無関心」「冷淡」があります。
「タカナ」固有の花言葉はないため、カラシナのものが当てはまります。
クールな印象の言葉が揃うため、その人のイメージに合うなら良い贈り物になります。
「平静」
カラシナは「芥子菜」と書きますが、「芥子」は、生薬として「ガイシ」の読みがあります。
中世の中国の文学者である王安石によると、「芥(ガイ)」は「界」に通じ、発汗させ気を晴らし、自我の境界をはっきりさせる事から付いた名である、と解説しています。
つまり、己を乱さないという意味で「平静」という花言葉が付いています。
落ち着きがあり、ものに動じない友人に贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、熱血漢で物事をバリバリやり遂げる人です。
多少落ち着いて欲しいと思うかも知れませんが、結果を出しているなら余計なお世話になってしまいます。
「無関心」
こちらも芥を「界」と見なし、自分の外側に対して不要な関心を持たないという意味の花言葉です。
あまり良い意味ではありませんが、他人の視線に左右されがちな友人や配偶者などに贈り、あまり気にしないよう助言するならば合っています。
昨今、SNSなどで人から言葉をかけられる機会は増え、自分の興味が湧いた情報はネットを通じて虚実入り乱れいくらでも出て来てしまいます。
これに振り回されれば身動きが取れなくなるでしょう。
そんな時は、無関心も重要なスキルです。
「冷淡」
「平静」「無関心」を外側から見たイメージの花言葉です。
また、カラシナが川沿いの土手など、涼しく風通しの良い場所に生える事からも連想できます。
冷たい人というと悪い意味ですが、ベタベタした付き合いを好まず、ものにこだわり過ぎない友人に贈るのであればよく合っている花言葉です。
すっきりした口当たりで、冷やすのに良いお酒に使いたくなりますが、それは「淡麗」の誤字と思われるだけなので向きません。
「タカナ(高菜)」の豆知識
「タカナ」というとやはり高菜漬けでしょう。
「タカナ」が漬け物用に収穫されるのは、株が大きくなった12月から4月頃です。
高菜漬けというと黄色っぽく香りの独特な漬け物をイメージする人も多いかも知れませんが、緑色の漬け物も存在します。
これは、乳酸発酵など加工方法の差で、「タカナ」の種類は同じです。
まとめ
「タカナ」はおいしい漬け物のイメージばかりが定着しています。
花言葉を知っていれば、植物としての側面にも興味を持つ事が出来るでしょう。
植物との距離を縮めてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。