「シュロソウ(棕櫚草)」は、「シュロソウ」科「シュロソウ」属の多年草です。
日本在来の種で、北海道、本州と四国と九州の一部に分布し、山地に生育します。
暗紫褐色の小さい花をいくつも咲かせ、花期は6月から8月です。
今回は、「シュロソウ」の花言葉について解説します。
「シュロソウ(棕櫚草)」の花言葉
「静かな人」といいます。
確かに暗めの色合いとやや隙間を開けて咲く花は、物静かな印象を受けます。
口数が少なく落ち着いた雰囲気の友人や恋人に贈るのに向く花言葉です。
防音加工された窓や、動作音の静かな掃除機などの商品イメージにしても良いでしょう。
劇場の壁のデザインに含めさり気なく観客に静粛を求める事も出来そうです。
日頃うるさいと言われがちな時、花をスマホの待ち受けにして自覚するのも良いでしょう。
この花言葉が向いていないのは、何度注意してもうるさい人です。
忠告の意味で贈ったとしても通じる事はありません。
何故なら、彼らは自身の出す音が普通であって、うるさいとは思っていないからです。
尚、単に喋り声が大きすぎる人に関しては、聴力の低下が疑われるので、身内なら受診を勧めましょう。
また、一見静かな配偶者に対して贈ろうと思う時は、慎重に考えるべきです。
一緒に暮らすあなたに配慮して、努力して静かにしている場合があります。
これを単に「この人は静かな人だ」と判断すると、「好きで静かにしていると思っていたのか」と怒らせてしまいます。
「シュロソウ(棕櫚草)」の豆知識
「シュロソウ」の名は、「シュロ」に似ている草である事から付いたものです。
シュロはヤシ科の特徴を持つ木で、花にも葉にも立ち姿にも共通点はありません。
ですが、「シュロソウ」にぐっと近付いて根元を見ると、茎の周りに毛のようなものが見えます。
これが、シュロの樹皮の繊維質に似て見えた事から付いた名なのです。
もう1つの豆知識として、「シュロソウ」は根茎に毒を持っています。
アルカロイド系の毒で、農業用殺虫剤として使う他、人間の薬として利用される事もありました。
藜蘆(りろ)の名前があるのですが、日本で一般的に流通する漢方薬には、使われていないようです。
まとめ
「シュロソウ」はそこまで主張のない花で、時として見過ごしてしまうかも知れません。
花言葉を知っていれば、興味を持ち存在に気付き、楽しむ事も出来るでしょう。
花との距離を近づけてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。