「コリアンダー」という植物を知っていますか。
地中海沿岸原産の、セリ科コエンドロ属の一年草です。
日本では「パクチー」の名前で一時期ブームとなりました。
独特の芳香と爽やかな苦みがあり、台湾や東南アジア、インドなどでは日常食材となっています。
今回はそんな「コリアンダー」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「コリアンダー(パクチー)」の花言葉「辛辣」
「コリアンダー」の花言葉ひとつめは「辛辣」です。
あのユニークな風味を知っている方には納得の花言葉なのではないでしょうか。
「コリアンダー」の香りはゲラニオール、リナロール、ボルネオールという成分から来ていますが、この香り成分には食欲増進効果、鎮静や鎮痛、抗炎症作用、また女性ホルモンのエストロゲンの働きを高める作用が確認されています。
つい「辛辣」になりがちな時期は「コリアンダー」で精神の安定を図ってみてはいかがでしょうか。
「コリアンダー(パクチー)」の花言葉「隠れた才能」
「コリアンダー」の花言葉には「隠れた才能」というものもあります。
この花言葉は「コリアンダー」の持つ様々な薬効成分が、その強い香りに隠されているところから来ています。
上記に挙げた意外にも、ビタミンKによる止血効果やβカロテンの免疫力向上効果など、たくさんの効用が秘められている「コリアンダー」。
南国の人のいきいきと弾けるような生命力は「コリアンダー」がもたらしているものなのかもしれません。
「コリアンダー(パクチー)」の花言葉「隠れた価値」「隠れた長所」
「コリアンダー」には上記の理由から「隠れた価値」「隠れた長所」といった花言葉もあります。
実はコリアンダーは「パクチー」とよばれる若葉の部分だけでなく、根や花、種まで食べられる万能食材。
もしあの風味が苦手な方はアロマセラピーや、コリアンダーの種を使ったお茶やスパイスを活用してみてください。
独特な風味を抑えつつ、体に良い成分をたっぷり取り込むことができますよ。
「コリアンダー(パクチー)」の豆知識
「コリアンダー」は聖書やテーベの医学パピルス、アラビアンナイトにも登場するほど古くから人々に親しまれている植物です。
中国ではその種に不老不死の力があるとされ、中世ヨーロッパでは媚薬の作用があると思われていました。
日本でも平安時代に「古仁志(コニシ)」という名で生魚と食べる薬味にしていたという記録があります。
現代日本も平安時代も、同じように「コリアンダー」を楽しんでいたのですね。
まとめ
「コリアンダー」は日本でも種を蒔いて咲かせることが可能です。
花期は6月から7月頃で、大小の花弁が並ぶ薄いピンクがかった白い可愛い花を付けます。
何千年も前から人間の役に立ってきた「コリアンダー」、ぜひあなたのお手元で育ててみてください。