オトギリソウは、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草です。
日本全国の日当たりの良い赤土の道端や山野に自生し、海外では中国、朝鮮半島に分布します。
薬用として利用できますが、近似する種が多く見分けるのは困難です。
今回は、オトギリソウの花言葉について解説します。
「オトギリソウ」の花言葉
「恨み」「敵意」「秘密」「迷信」があります。
かなり悪い花言葉で、由来となった話も血なまぐさいため、ポジティブに受け取る事が出来る人にしか向きません。
元になった伝説は、次のようなものです。
平安時代、鷹匠2人の兄弟がいました。
この家では鷹の傷薬となる妙薬の材料「薬師草」を代々秘密にしていたのですが、弟が人に乞われそれを漏らし、怒った兄に斬り殺されました。
それ以来、「薬師草」は弟を切った草「弟切草」と書いて、「オトギリソウ」と呼ばれるようになったという事です。
「恨み」
オトギリソウの物語からイメージされた花言葉です。
恨みに任せて殺した兄を意味するのか、こんな事で殺された弟の恨みなのかは曖昧です。
人に贈るような花言葉ではありません。
おどろおどろしい創作のモチーフにするには良かったのですが、昨今は知れ渡りすぎて、ミスリードのような捻った使い方をする必要があります。
「敵意」
こちらも物語由来となります。
やはり人に向けて使う言葉ではありません。
殺虫剤や除草剤のボトルには良いかも知れませんが、注意書きを隠さないように貼りましょう。
創作などで小道具に使うことは出来ますが、やはりミスリード狙いになります。
「秘密」
これも物語由来で、秘密の薬だった事から付いた花言葉です。
秘密を共有する親友と贈り合うと良さそうです。
社内で極秘書類ファイルのワンポイントに入れてもお洒落ですが、逆に極秘である事が他人に分かってしまうので、外部の出入りが多い場所には向きません。
特に秘密のない間柄の人にも合っていません。
思わせぶりに映り、あらぬ疑いを抱かれるかも知れません。
また、そもそも口が軽く何かを秘密に出来ない人の場合、元ネタの秘密を教える事自体ないでしょう。
「迷信」
これだけはヨーロッパが由来となります。
同属のセイヨウオトギリが、魔除けとして使われていた事からついた花言葉です。
そのまま「魔除け」なら良かったのですが、「迷信」となるとやはり仲の良い人に使うのは難しい花言葉です。
民俗学などが好きで、ポジティブな性格の友人なら、喜んでくれるかも知れません。
迷信深い人に対して贈るのは、喧嘩を売るようなものですのでやめましょう。
それが他に迷惑を及ぼさない限り、迷信深い人を邪魔する事もありません。
まとめ
オトギリソウは名前の印象とは違い、可愛らしい花です。
花言葉を知っていれば、より興味が湧く事でしょう。
草花との距離を縮めてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。