オグルマはキク科オグルマ属の多年草です。
日本の在来種で、沖縄を除く日本全土に点在し、海外ではモンゴル以北の東アジアに分布します。
ローマ時代に栽培の記録があるほど歴史の古い花です。
生息域としては、湿った草地を好み、湿地や田んぼの畦にも生えます。
地下茎で横に広がり、7月から10月にかけて、黄色い花をつけます。
今回は、オグルマの花言葉について解説します。
「オグルマ」の花言葉
「清楚」があります。
改良を重ねられた園芸種のような華やかさには欠けますが、素朴な美しさがある野の花としてのイメージによく合っています。
不必要な派手さはなく、上品なイメージの友人や恋人に贈るのに向く花言葉です。
落ち着いた色合いのメイク用品の商品イメージなどにも利用出来そうです。
清楚な雰囲気を身に付けようと考えた時は、自分の部屋に飾ってみても良いでしょう。
逆にこの花言葉が合わない人となると、清楚ではない人、という事になります。
清楚の反対語は「濃艶」というやや耳慣れない言葉で、色気溢れる様子がイメージされます。
そのような人に贈っても、今の自分を否定する説教臭い花言葉と感じられてしまうでしょう。
また、男性に対しては通常使わない言葉です。
会社のようなフォーマルな場にも合わない花言葉です。
性別を意識させる花言葉のため、褒めたつもりでも、迂闊に勤務中に使うと後でややこしい事になります。
「オグルマ」の豆知識
オグルマは漢字で小車または御車と書き、花の姿が車輪に似ている事からついた名前です。
この場合の車は自動車ではなく牛車のイメージです。
「花」と言いましたが、オグルマの花に見える部分は、1つの花ではなく複数の花の組み合わせで成り立っています。
舌状花と呼ばれる花弁1枚に見える部分と、真ん中の筒状花が組み合わさっており、まとめて頭花と呼ばれます。
キク科に特徴的な構造で、舌状花だけで構成されたキク類は、鑑賞用に用いられるイエギクやタンポポのように立体的で豪華な印象を与え、筒状花と組み合わさったものはノジギクなどやや平面的で素朴な印象になります。
舌状花が1つの花という事が理解し難い場合は、タンポポが綿毛になった時を考えてみましょう。
綿毛の一本一本の先に1つずつ種が付いています。
どれもが同じ形で、種まで育てる独立したものである事が分かるでしょう。
まとめ
オグルマは明るい黄色の可愛らしい花ですが、野に咲く時は他の草に紛れてしまう事もあります。
花言葉を知っていれば、存在に気付き楽しむ事が出来るでしょう。
何ということの無い風景に楽しみを足してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。