「イトラッキョウ」はネギ科ネギ(アリウム)属の多年草です。
資料や分類法によってはユリ科やヒガンバナ科とされることもあります。
「イトラッキョウ」は元々、長崎県平戸島の岩場にのみ生える貴重な固有種でした。
しかしこの手の花としては珍しいことに非常に育てやすく増やしやすいため、あまりメジャーではないものの市場に出回ることがあります。
なお名前からイメージされる通り食用とされるラッキョウ(ネギ科ネギ属)の仲間ですが、「イトラッキョウ」は食用にはされません。
代わりにその可憐な紫や白の花が観賞用にされます。
開花期は10〜11月で、花はラッキョウの花に非常に似ています。
「イトラッキョウ」の花言葉
「イトラッキョウ」に固有の花言葉は与えられていません。
可愛らしい花ということもあってかインターネット上ではいくつかの花言葉が提案されていますが、無難なのはラッキョウの花言葉を用いることでしょう。
ちなみにラッキョウの花言葉は「慎ましいあなた」というユニークなものです。
慎ましさや謙虚さ、奥ゆかしさといったものは日本では評価されやすいので、ポジティブな方向に使いやすいでしょう。
なお新たに花言葉を与えるなら、「イトラッキョウ」がラッキョウよりもさらに小型であることから「この上ない謙虚さ」などが考えられます。
「イトラッキョウ」の豆知識
「イトラッキョウ」やその仲間は名前の混乱が多く、注意が必要です。
まず「イトラッキョウ」は市場において「ミヤマラッキョウ」や「チシマラッキョウ」などと呼ばれることがありますが、これらは本来別の種を指すものなのでご注意を。
幸いどちらも「イトラッキョウ」とは雰囲気が微妙に違うので、知っていれば見分けることは難しくないでしょう。
また「イトラッキョウ」の変種である「キイイトラッキョウ」も同様に「ミヤマラッキョウ」「チシマラッキョウ」などと呼ばれます。
まとめ
「イトラッキョウ」はラッキョウの仲間ですが、専ら観賞用として扱われています。
元々は希少な固有種でしたが、丈夫で増やしやすい性質があり今では市場で入手可能です。
紫や白などの可憐な花を咲かせますが花言葉は与えられていないので、必要ならラッキョウの花言葉である「慎ましいあなた」を用いると良いでしょう。
