クリスマスの定番、「赤いポインセチア」は、トウダイグサ科トウダイグサ属の「ユーフォルビア・プルケリマ」の改良品種です。
原種はメキシコの山地に自生し、高さ5m程になります。
赤い葉を伝説上の生物「猩々」の赤ら顔に喩え、「ショウジョウボク(猩々木)」という和名が付いています。
赤い部分は「苞」と呼ばれる葉で、花は中央の黄緑の部分です。
色づく時期は、12月から2月です。
今回は、「赤いポインセチア」の花言葉について解説します。
「赤いポインセチア」の花言葉
「聖夜」「祝福する」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」です。
クリスマスの浮き立つイメージが揃う花言葉で、季節の贈り物に向きます。
宗教的な信条から、クリスマスを祝わない人には向きません。
「聖夜」
ポインセチアに共通する花言葉で、クリスマスに飾られる事が由来です。
メキシコで「ノーチェ・ブエナ(素晴らしい夜)」と呼ばれ、これが「クリスマス・イヴ」を表す事も意味が合います。
聖夜はカップルが高級ホテルで過ごし、男性が支払うというのは、バブル期に仕掛けられた商業戦略ですが、今でも一番大事な人と過ごしたいという日ではあるでしょう。
恋人へのデートの誘いへ添えるのに向く花言葉です。
時期的に、イベントに浮かれただけと思われやすいため、恋の告白には向きません。
「祝福する」
こちらも、神の祝福という、クリスマスのイメージです。
大事な人の幸せを願い贈るのに向きます。
「幸運を祈る」
クリスマスのミサで神に幸運を祈り、祝福を与えられるというイメージです。
クリスマスの祈りは、キリストの生誕を祝うニュアンスで、具体的な願い事をするものでもありません。
しかしながら、大半の日本人が祈るのは、何かを願う時です。
これは神々が絶対的ではない、神道の発想と言えるでしょう。
親しい人の幸せを祈り、贈るのに向く花言葉です。
「私の心は燃えている」
これが「赤いポインセチア」固有の花言葉です。
ポインセチアの赤は、透明感のない深い赤いで、簡単には消えない強さを感じさせます。
また、ポインセチアの赤が、「キリストの処刑(パッション)」で流された血に喩えられる事から、これを「パッション(情熱)」と解釈しても意味が合います。
物事に取り組む時、心を燃やす事は重要です。
心はロウソクのようなものです。
最初、少し点きにくいですが、燃えるうちにロウがとけ、どんどん燃えやすくなります。
一方、他の人が無理矢理燃やそうと焚き火に放り込んでも、変な部分から燃え、結局ロウが燃え残ってしまうのです。
独立開業時のディスプレイに向く花言葉です。
まとめ
「赤いポインセチア」は、見るだけでクリスマスの楽しい気分になります。
花言葉を知り、興味を深めれば、その色に込められた意味にも触れられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。