「白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)」は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。
「ヒガンバナ(彼岸花)」と「ショウキズイセン(鍾馗水仙)」の交雑種です。
花は反り返った花弁と長い雄しべ、雌しべが生えた小花が複数輪生して1輪の花に見えます。
花色は最初、紅色や黄色で、後に白くなります。
花期は9月から10月です。
今回は、「シロバナマンジュシャゲ」の花言葉について解説します。
「白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)」の花言葉
「悲しい思い出」「諦め」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」といいます。
別れをイメージさせる言葉が揃いますが、ポジティブなイメージの花言葉もあります。
「悲しい思い出」
マンジュシャゲに共通する花言葉です。
救荒作物として植えられていたマンジュシャゲは、飢饉の時に食べる作物でした。
その辛いイメージから付いた花言葉です。
「ヒガンバナ」の別名の通り、秋のお彼岸の頃に咲くため、亡くなった人を思い出すという意味もあります。
悲しい思い出は忘れてしまいたくなるものでが、全てが悲しい訳ではありません。
むしろ、楽しい事があったからこそ、今が辛く悲しいのです。
時間が経ち、悲しみが薄れた時には、きっと美しい思い出に変わってくれるでしょう。
何かしら、辛い思い出を共有する人へ贈り慰めるのに向く花言葉です。
但し、あまり頻繁に贈ると、悲しみが長引くので間は空けましょう。
傷口を無闇にいじると治りが遅いのと同じです。
「諦め」
葉が茂るだけで、夏を前に枯れてしまう性質から付いた花言葉です。
遠く離れもう会えない人のイメージにもなります。
諦めは肝心です。
物事が上手く行かない時は必ずあります。
ここで切り替えが出来ないと、次へ進めません。
成功と失敗を諦めで繋ぎ、目標に辿り着けるのです。
自分の心で決着付ける事なので、誰かに贈るにはあまり向きません。
何かしらこだわりに囚われている時、マンジュシャゲを眺め、心を整理するのに向きます。
「想うはあなた一人」
これが「シロバナマンジュシャゲ」固有の花言葉です。
思い出の花言葉が付いたマンジュシャゲに、白の純粋で真っ直ぐなイメージを合わせた花言葉です。
誰か1人を永遠に想い続けるのは難しいと思うかも知れません。
ですが、時間を細分化して考えれば、その瞬間はその人しか想っていない事になります。
人間は結局、目の前の事しか出来ません。
あまり遠くの事を気に病んでも仕方ないのです。
恋の告白やプロポーズに向きます。
子供に贈ってしまうと、次の子供に少々気後れするので向きません。
「また会う日を楽しみに」
夏に地上から姿を消した「シロバナマンジュシャゲ」が、秋に花を咲かせる事から付いた花言葉です。
遠くに住む友人はいるでしょうか。
間が空いても、数日ぶりかのように話の続きが出来る、そんな相手があちこちにいる人生は幸せなものです。
友人と別れる時、再会を誓い贈り合うのに向く花言葉です。
一方、恋人に贈ると「会う気が無い」と解釈されるのでやめましょう。
次のデート予定を決めているなら問題ありません。
まとめ
「シロバナマンジュシャゲ」は、赤いマンジュシャゲと一風違う美しさを見せてくれます。
花言葉を知れば、より美しく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。