生け垣などに利用される「柾(まさき)」は、ニシキギ科ニシキギ属の常緑樹です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では北海道から沖縄、小笠原諸島まで分布し、海岸近くの林に生育します。
丈夫で刈り込みに強く庭木や生け垣に向きます。
花は緑色であまり目立たず、花期は6月から7月です。
葉を楽しむ植物で、斑入りの葉を付けるものもあります。
今回は「マサキ」の花言葉について解説します。
「柾(まさき)」の花言葉
「厚遇」「円満」があります。
いずれも良い意味ですが、誰かに贈るよりも、自分達のために自宅に植えるのに向く花言葉です。
「厚遇」
手厚くもてなすという意味で、常緑の葉で相手を包み温めるイメージから付いた花言葉です。
一方、垣根に使われる事から、来客を迎える心構えとしても意味が合います。
不埒物を遠ざけるという暗喩にもなります。
「厚遇」は比較が伴う表現です。
特別扱いはゲストを気分良くする一方、ゲストは「このホストは相手によって扱いを変えるのだな」と考えます。
これが「自分の扱いは他より悪いのではないか」という疑惑に変わるまで、数秒かかりません。
ゲストに贈るのではなく、自分の心がけとする花言葉と言えるでしょう。
「円満」
「マサキ」の赤い果実に、はちきれんばかりに種子が4つ詰まっているところから付いた花言葉です。
一方「マサキ」が垣根に使われ、「円満」な家庭をイメージさせる事も由来の1つです。
家族仲や恋人の仲が「円満」なのは、安心出来て嬉しい事です。
但し、円は歪めば円とは呼べなくなります。
人間関係は、全てが良い状況にはありません。
仲良しでも、ちょっぴりの不満は、どこかしらにあるものです。
「全部が好き」と思ったところで、相手がそうでなければ、円は歪み、そもそも自分の気持ちも変わって行きます。
ひたすら「円」を求めず、歪な楕円になりながらも、多少の震動は眠気覚まし程度に転がっていけるのが、結果として「円満」な関係と言えるでしょう。
「円満」という花言葉を持つ「マサキ」は、自宅へ飾ったり、程々に仲の良い人へ贈るのに向きます。
「柾(まさき)」の豆知識
名前の由来としては、常緑の性質を表す「真青木(マサアオキ)」が転訛した、というものがあります。
日本人に身近だった事から別名は多く、「オオバマサキ」「ナガバマサキ」「コバマサキ」「シタワレ」「フユシバ」など様々です。
まとめ
「マサキ」の花言葉は「厚遇」「円満」です。
名前の語源の1つは、「真青木(マサアオキ)」です。
植物への興味を深めてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。