小さな青い花が可愛らしい「ルリソウ(瑠璃草)」は、ムラサキ科「ルリソウ」属の多年草です。
日本固有種で、中部地方以北から北海道にかけて分布しますが、個体数は少なく、一部の県では絶滅危惧種です。
花は花弁5枚、花色は青紫で稀に白い個体もあります。
蕾から間もない頃はピンクで、徐々に青みが強くなっていく性質があります。
花期は4月から6月です。
今回は、「ルリソウ」の花言葉について解説します。
「ルリソウ(瑠璃草)」の花言葉
「私は考える」といいます。
寒色である青い花は、冷たさをイメージした花言葉がしばしば付きます。
冷淡、冷酷、といったもののほか、冷静さ、思慮深さなども含まれ、後者が「私は考える」の由来です。
「私は考える」という花言葉は、状態ではなく動きを表現していますが、これはピンクから青紫になる花色の変化を表します。
何も考えずに生きている人はいません。
けれど、それが誰かの受け売りや、権威に流されているだけなら、それは考えているとは言えないものです。
出来合いの惣菜で食事は用意出来ても、料理したとは言えないのと一緒です。
「ルリソウ」をスマホの待ち受けなどにして眺め、「自分は考えているか」と、一歩立ち止まって自問するのも良いでしょう。
子供への教えとしても使えます。
一方、考える事に強いコンプレックスがあり「自分はそういう事は分からない」と、拒否する人には向きません。
助言は何を言うかではなく、誰が言うかです。
どうしても伝えたいなら、別の人を経由するか、関係性の改善に努めましょう。
「ルリソウ(瑠璃草)」の豆知識
「ルリソウ」の近縁種としては、「ヤマルリソウ(山瑠璃草)」があります。
花の色や形はほぼ同じですが、草丈は「ルリソウ」の半分ほどで、葉は平たい放射状(ロゼット状)に広がります。
一方、白花品種の「シロバナルリソウ(白花瑠璃草)」という品種もあります。
こちらは「ルリソウ」との対比で「ハリソウ(玻璃草)」とも呼ばれます。
諺に「瑠璃も玻璃も磨けば光る」というものがあり、対にされやすい言葉です。
具体的には玻璃とはガラスを指し、瑠璃とはラピスラズリ、またはガラスを指します。
諺の意味は、「素質のある人も、それほどない人も、努力すれば結果に繋がる」という意味です。
才能に差がある以上、絶対に勝てない相手がいるのも事実ですが、目安にするのはそもそも他人ではありません。
ここでいう「結果」とは、「努力しなかった自分」より向上した事を表すのです。
まとめ
「ルリソウ」は春に咲く青い花で、一部地域では絶滅危惧種です。
花言葉は「私は考える」です。
似た品種に「ヤマルリソウ」、白い「ハリソウ」があります。
自分を見つめ直すきっかけにもなる、花言葉を是非参考にして下さい。