「ザゼンソウ(座禅草)」の花言葉とは?色や由来など花言葉を徹底解説

「ザゼンソウ(座禅草)」の花言葉とは? 花言葉

「ザゼンソウ」、または別名「ダルマソウ」という花をご存じですか。

肉穂花序(にくすいかじょ)というチョコレート色のミズバショウに似た風変わりな花を咲かせる、北アメリカや北東アジア原産のサトイモ科ザゼンソウ属の多年草です。

今回はそんな「ザゼンソウ」の花言葉について詳しく見ていきましょう。

「ザゼンソウ(座禅草)」の花言葉「ひっそりと待つ」

「ザゼンソウ」の花言葉ひとつめは「ひっそりと待つ」です。

日本での「ザゼンソウ」は北海道や東北、高山地帯などの寒い地域にしか自生しておらず、まだ雪の残る早春の川のほとりや湿原などで花を咲かせます。

目立ちにくい色とその控えめな姿から「ひっそりと待つ」という花言葉が付けられました。

仏炎苞の中に黙って座っているような花の形は、己に会いに来てくれる人の来訪をじっと待ち望んでいるようです。

「ザゼンソウ(座禅草)」の花言葉「沈黙の愛」

「ザゼンソウ」のもうひとつの花言葉は「沈黙の愛」です。

花びらのように大きく変化した仏炎苞が、本当の花を押し包むように咲くため、心に秘めた愛情をひた隠しにしているようだと付けられました。

秘めた愛を伝えるのに適した花言葉ですが、残念ながら「ザゼンソウ」の花は開花する際強烈な臭いを発します。

これは昆虫が少ない時期に開花するため、蠅などを呼び寄せて受粉のお手伝いをしてもらうからなのですが、贈り物には向かない花といえます。

「ザゼンソウ(座禅草)」の名前の由来

「ザゼンソウ」は漢字で書くと「座禅草」もしくは「坐禅草」となります。

仏像の光背を思い起こさせる仏炎苞の形と、その前に坐禅を組んでいるように見えるためこの名が付けられました。

別名の「ダルマソウ」は仏炎苞が濃茶や赤紫色をしているため、赤い達磨さんのようだと付けられた説と、禅宗の開祖達磨大師の修行姿になぞらえて付けられたという説があります。

雪の中で修業しているように見える姿が昔から人の心を打ってきたことが伝わってくる名前です。

「ザゼンソウ(座禅草)」の豆知識

「ザゼンソウ」はとても珍しい特徴を持っています。

花が咲く時期になると自然発熱し、周りの雪を自ら溶かして開花するのです。

その熱は20度とも25度とも言われますが、どうやって発熱しているのか、実はまだ解明されていません。

誰よりも早く開花し生存確率を上げる戦略を採っている「ザゼンソウ」、見かけたらそっと応援してあげてください。

まとめ

「ザゼンソウ」は野ネズミが好んで食べるため絶滅の危機に瀕しています。

また毒性も持っているため、山野で見かけても採取することは控えてください。

園芸用に品種改良した品種もありますので、育ててみたい方はそちらを購入するのもお勧めです。

深く瞑想しているかのような「ザゼンソウ」の花、ルールを守って末永く楽しみましょう。

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