「ユウゼンギク(友禅菊)」はキク科シオン属の多年草です。
北アメリカ原産で、日本には明治時代に渡来しており、園芸用として流通しています。
花は直径4cm程で、黄色い筒状花の周囲に、赤紫色から青紫色の花弁(舌状花)つき、しばしば二重咲きになります。
花期は6月から11月です。
今回は、「ユウゼンギク」の花言葉について解説します。
「ユウゼンギク(友禅菊)」の花言葉
「若者に負けぬ元気」「老いても元気で」「恋の思い出」「後知恵」といいます。
良い意味と今ひとつな意味が混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「若者に負けぬ元気」
「ユウゼンギク」が他の花より長く咲く性質から付いた花言葉です。
古い株でもしっかり咲く、という意味でも合います。
中年以降、もう若くない年齢になっても、元気に活動している人へ贈るのに向く花言葉です。
アンチエイジングの効果が期待されるサプリメントの商品イメージにも使えます。
この花言葉が合わないのは、まだ自分を若者だと考えている人です。
若者ではない前提の花言葉なので、相手を傷つけてしまいます。
「老いても元気で」
こちらも花が長く咲く事から付いた花言葉です。
敬老の日の贈り物や、お祝いの飾りものに向きます。
米寿や白寿など、長寿のお祝いにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、高齢で体調の悪さを日頃気に病んでいる人です。
元気になって欲しいという意味なら合いますが、病気の治る見込みなど、ある程度根拠がないと響きません。
「恋の思い出」
冬に地上部が枯れ、その後春にまた姿を表す様子を、忘れたと思っても鮮やかに思い起こされる、恋の思い出に喩えた花言葉です。
恋人時代を思い出す、という意味で、結婚記念日に配偶者へ贈るのに向きます。
思い出を積み重ねていきたい、という意味で付き合い始めた恋人に贈っても合います。
この花言葉が合わないのは、ある程度付き合いの進んだ恋人です。
「思い出にしよう」という別れの意味に伝わる可能性があります。
直後にプロポーズするなら問題ありません。
「後知恵」
秋頃まで長く花が咲いている様子から付いた花言葉です。
また、「ユウゼンギク」がしばしば二重咲きになる事も、意味が合います。
「後知恵」は、物事が終わってから「ああすれば良かったのに」と偉そうに言う人のイメージなので、通常誰かに贈るには向きません。
保険会社や検察官など、事故分析が仕事に含まれる人に限っては合います。
「ユウゼンギク(友禅菊)」の豆知識
「ユウゼンギク」の名は、その鮮やかな色が、染色技法の「友禅」の色合いをイメージさせた事から付いたものです。
友禅の特徴は、カラフルで輪郭のはっきりした絵画的な文様で、花弁が細やかな「ユウゼンギク」のイメージとよく合います。
まとめ
花盛りの「ユウゼンギク」は美しいものです。
花言葉を知れば、更に好ましく感じられるでしょう。
花を一層彩り良く見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。